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雄阿寒岳は、マリモで知られる阿寒湖の東に聳える独立峰、これより標高が130mほど高い雌阿寒岳は、湖を挟み15kmほど南東方向に対峙してる。雌阿寒岳は5ヶ月ほど前、7年4ヶ月ぶりに噴火し現在、登山禁止となっている。“日本百名山”の著者、深田久弥氏も登山禁止のため雌阿寒岳には登れず、雄阿寒岳で我慢している。私は9年前に雌阿寒岳に登っているので今回、雄阿寒岳に登れるのは幸いだ。 |
滝口登山口駐車場 |
昨夜泊まった斜里郡小清水町の小清水温泉ふれあいセンターを7時半に出発、斜里岳登山口の清岳荘に向かう。しかし、林道入り口のゲートが閉められていて、全面通行止めの案内板が掲げられている。記載されている連絡先に電話で確認すると大雨のため今朝になって閉鎖したとのこと。登山口までは片道8km以上ある。急遽、明日登る予定の雄阿寒岳に向かう。 雄阿寒岳登山口の滝口駐車場に10時前に着いた。数台の車が停まっている。身支度を整え、10時ちょうど出発。道標に山頂まで6.2Km、3時間20分と記されている。 |
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阿寒湖岸沿いにしばらく進み太郎湖へ流れ込む水門を越え小さなアップダウンを繰り返しほとんど水平に行く。次郎湖への分岐辺りから徐々に上りはじめ、登山口から40分近く歩いてようやく一合目、その少し先に山頂まで5000mの道標もある。登山口の標高は420m、山頂までの標高差は、950mほどだ。ゆっくりと登ろう。 |
一合目を過ぎ、ゆるやかに登りはじめる |
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三合目付近 |
二合目通過11:01、三合目11:28、四合目11:56と、鮮やかな緑に覆われた路を、小休止を含め一合当たり25分前後で順調にこなして行く。四合目の表示板に“半分以上クリアしました、ここから五合目までがガマンどころ”と書かれている。登山口からすでに2時間、まだ四合目だが半分クリアに少しホッとする。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
半分以上クリアしました ここから五合目迄がガマン所 |
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まさにガマンどころ、急登の連続だ。とにかくゆっくりゆっくりと登る。12:30、五合目の小広場に到着。“ここまで来たら8割クリア”と書かれている。ここで昼食休憩とする。 | 五合目小広場 |
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五合目:ここまで来たら8割クリア、自然をうっくり楽しもう。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
七合目付近 |
五合目から少し下ってジグザグに登り返すと八合目、“頂上まであと一息”と書かれている。隣は気象観測所跡の案内板、昭和20年前後は、職員常駐の観測所だったそうだ。ここまでくると、火口をはさみ雄阿寒岳の山頂が見えてくる。 |
八合目 |
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八合目から10分ほど緩やかに下ると九合目、ひと登りすると山頂に着いた。振り返ると、緑につつまれた稜線に辿って来た登山路が見え、たおやかな尾根が八合目へと続いている。 山頂を後にして往路を戻る。八合目辺りまで来ると雲の上に雌阿寒岳とフップシ岳が頭を出し、眼下には雲の下に阿寒湖が望める素晴らしい展望が広がっている。 |
前方の山頂めざし九合目へ下る |
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雄阿寒岳山頂 |
雲の上に雌阿寒岳(左)、フップシ岳(中央) |
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滝口登山口 |
五合目付近まで戻ると、雌阿寒岳の南に聳える阿寒富士も雲の上に姿を現してきた。ここから先は緑滴る樹林の中をゆっくりと登山口を目指す。 |
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