【斜里岳】知床半島の付け根に聳える名峰

シリーズ  日本百名山  前 
山名  斜里岳(1547m)
山行日  2006年8月20日
交通  マイカー
参加者  7名
歩行時間  6時間40分(休憩含む)
コース  清岳荘→登山口→下二股→上二股→斜里岳→上二股
→熊見峠→下二股→登山口→清岳荘
  斜里岳は知床半島の付け根、ちょうど知床連山と阿寒の山を結ぶ位置にある死火山、9年ぶり2度目の斜里岳山行である。
  計画では昨日、斜里岳に登る予定だったが、登山口から8km手前の林道ゲートが大雨予報のため閉じられていたため、やむなく明日登る予定だった阿寒岳に変更した。昨日来、道南の日高地方は記録的な豪雨のようだ。

清岳荘駐車場
 昨夜宿泊した阿寒ビューホテルを朝4時に出発、昨日閉鎖の林道ゲートまで戻ると、林道管理者がゲートを開けているところだった。5時半、一番乗りで、昨年新築移転した清岳荘の駐車場に着いた。
 清岳荘から登山口の林道終点・旧清岳荘跡まで15分、林道から登山路になるとすぐに沢沿いの路となり何度も渡渉を繰り返す。川底の岩が赤茶けているのは鉄分を含んだ水のせいだろう。そのためか岩は苔などによるぬめりもなく滑りにくいので助かる。やがて新道の尾根コースとの分岐である下二股に着く。

登山口(旧清岳荘跡)

右へ左へと渡渉を繰り返す

ときにヘツリも

水簾ノ滝

羽衣ノ滝
 下二股からが本日の核心部、沢の傾斜が一気に増し滝が次々と現れる。それぞれに白糸・羽衣・見晴・竜神・霊華などと名付けられた滝が連続する様は、疲れも暑さも忘れさせてくれる。とはいえ、滝は右に左にと巻きが付けられ、危険個所にはロープや鎖もあり本格的沢登りとはほど遠く、緊張はするが危険はほとんど感じない。八合目の霊華ノ滝を越ししばらくすると流れは弱まりほどなく新道と合流する上二股にたどり着く。

方丈ノ滝

霊華ノ滝(8合目)
 上二股付近が源頭部で、ほとんど水流は見られなくなる。新道が合流すると、ダケカンバ林に覆われた胸突き八丁の急登となり一気に稜線へと導かれる。九合目の標識を見るとほどなく馬ノ背に着く。山頂は指呼の間だがガスの中、姿は見えない。コブを越し、斜里岳神社の祠が祀られた脇を抜けひと登りで広い山頂だ。
上二股

斜里岳神社の祠の脇を行く

斜里岳山頂

熊見峠に向かって尾根を行く
  ガスでたいした展望も望めず、20分ほどで山頂を後にし上二股まで戻る。
 上二股からは新道の尾根コースを辿る。竜神の池への路を右に分け山の斜面をトラバースし、1243mコブを登るとハイマツ帯となり展望が開ける。尾根路を熊見峠へと辿る。
  熊見峠から尾根を離れ、樹林帯の急斜面をジグザグに下り沢音が聞こえるとほどなく下二股、ここからは往路を清岳荘まで戻る。
熊見峠

下二股への下り
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 清岳荘駐車場 5:30 5:50
 登山口 6:05
 下二股 6:45
 上二股 8:10
 斜里岳 9:05 9:25
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 上二股 10:05
 熊見峠 10:35 10:50
 下二股 11:15 11:40
 登山口 12:15
 清岳荘駐車場 12:30
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