【武甲山】山肌を削られても秩父の盟主

シリーズ  日本二・三百名山    前  
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山 名  武甲山
山行日  2011年4月17日(日)
アクセス  電車:JR、秩父鉄道
参加者  22名
歩行時間  6時間20分(除く昼食休憩)
コース 一の鳥居→不動滝→武甲山→長者屋敷の頭→橋立鍾乳洞→清雲寺→武州中川駅
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 第一の鳥居 9:10 9:20
 不動滝 9:55 10:00
 大杉(32丁目) 10:35 10:45
 武甲山山頂 11:30 12:30
 長者屋敷の頭 13:05 13:15
 橋立鍾乳洞 15:05 15:20
 清雲寺 16:00 16:20
 武州中川駅 16:40
関連情報                     アクセスカウンター
地形図
▼東京 (20万)/秩父(5)/秩父(2.5)
交通 ▼大宮駅6:29→7:07熊谷駅7:41→8:46秩父駅
▼費用:大宮〜熊谷:\570x2 秩父鉄道フリー切符:\1,400
▼タクシー:秩父駅〜一の鳥居 \2,600/台
問合せ ▼秩父市観光協会:TEL 0494-21-2277

 さいたま市に移り住んで丸3年、ようやく念願の武甲山に登ることができた。全国区の富士山と同様とまでは言えないものの、武甲山はその異様な山容から、奥武蔵や秩父周辺のどこから見ても山名を言い当てることのできる山だ。山頂付近まで削り取られた痛々しい山肌、山体の北半分が石灰石でできている故に背負わされた宿命だったのだろう。採掘は、大正時代から始まり、昭和40年ころから急速に山容を変えてきたそうだ。

  秩父駅から生川の鳥居までタクシーに乗る。鳥居をくぐると駐車場、数十台の車が停まっている。ここが表参道コースの登山口となる。

 鳥居の手前に壱丁目の丁目石があり、山頂の御嶽神社まで五十二丁の丁目石が路沿いに設けられていて行程の良い目印となっている。

林道下に落ちた乗用車

  林道をしばらく行くと道下に乗用車がひっくり返って落ちている。その少し先が十五丁目、ここから本格的登山路となる。

  展望のない杉木立の路を10分も歩かないうちに不動滝の水場、ここは十八丁目。この先もうっそうとした杉林の登りが続く。キブシやアブラチャンの花が少々の慰めだ。

表参道コース

御嶽神社

 展望のない九十九折れ、我慢の登りが続く。三十二丁目、大杉の広場でひと休み。再び同じような杉林の路、南側の展望が開け、小持山・大持山・武川山が望める辺りから最後のきつい登りとなり山頂の御嶽神社前に出る。

 神社の裏手が第一展望所、足元まで迫る石灰採掘場、かつて1336mだった標高、今は1304mと記されている。二重の安全柵越しの眼下に、秩父市街が一望できる。第二展望所からは、秩父盆地や西上州の展望が広がる。

武甲山々頂

 昼食後、橋立方面に下る。山頂には立派なトイレがあるが山開きの5月1日まで使用不可のようだ。人気の山だけに人出も多く、女性にはちょっと気の毒だ。

カラマツ林を下る

 カラマツ林の急斜面を下り長者屋敷の頭でひと休み。ここからは、左方に両神山など奥秩父の山々を見ながら、傾斜のゆるんだカラマツ林の気分の良い尾根路下りとなる。

カラマツの尾根を行く

植林帯の急斜面をジグザグに下る

  しばらくすると、尾根をはずれ植林帯の斜面をジグザグに急降下し、橋立川沿いの林道に降り立つ。

 登りの表参道コースでは、ほとんど見られなかった山野草が目につくようになる。タチツボスミレはじめヒトリシズカ、ヤマエンゴサク、ネコノメソウなどが道端に咲いている。

 橋立鍾乳洞前の茶店で休憩した後、清雲寺に立ち寄ることにする。樹齢600年の天然記念物の枝垂れ桜には遅かったが、その他の枝垂れ桜は見ごろであった。

清雲寺の天然記念物の枝垂れ桜(遅かった)

 電車の時間を見計らって清雲寺を後にし、武州中川駅に向かう。振り返ると武甲山がはるかかなたに見え、あそこから下ってきたのかと改めて感心する。

武州中川駅付近より武甲山を振り返り見る

鳥居をくぐると駐車場