麦畑の向こうに三毳山(画像クリック→拡大))

【三毳山】カタクリ咲く万葉の山

シリーズ  関東百名山      前  
山 名  三毳山(みかもやま)
山行日  2011年4月15日(金)
アクセス  マイカー
歩行時間  ゆっくり歩いて4時間程度
コース 道の駅みかも→三毳神社奥社→中岳→三毳山→カタクリ群生地→栃木花センター→道の駅みかも
関連情報                       アクセスカウンター
地形図
宇都宮(20万)/古河(5万)/佐野(2.5万)
参考HP ▼2011/01/30-三毳山−栃木県の山
▼2008/10/11-
関東百名山 三毳山
万葉の山 ▼下野の三毳の山の小楢のすまぐはし児ろは誰が笥(たがけ)か持たむ  万葉集14-3424
《下野の三毳山のコナラの木のようにかわいらしい娘は、だれのお椀を持つのかな(だれと結婚するのかな)》

 三毳山は栃木県佐野市と岩舟町の堺に位置する標高229mの里山である。周辺一帯は、栃木県最大の公園として整備されている。古くは万葉集にも詠まれ、《新・花の百名山 田中澄江著》にカタクリの山として選定もされている。

 東北自動車道の佐野藤岡ICを下り5分ほどの《道の駅みかも》に車を停める。隣接する《県営みかも山公園 南駐車場》を抜け、過剰に整備された公園内を適当に高みを目指す。

奥社への急登

奥社への石段

 車道を横切って小路に入る。三毳神社奥社への参道のようだがけっこうな急登だ。苔むした石段、滑りやすそうな敷石混じりの急坂を登ると再び車道に出る。

 車道を横断した正面は奥社社殿への急で長い石段、見上げる先には青空に映える桜が満開だ。

 石段を上りきるとベンチとテーブルが設けられた小広場で正面に奥社が祀られている。満開の桜の下でひと休み。

 奥社脇を抜け、雑木林の尾根路を行く。三毳山七名石のひとつ《蝋燭岩》を経て、関東平野が一望できるハングライダー基地のすぐ先が二等三角点が埋設された中岳山頂。青竜ヶ岳まで1400mと指導標がある。

三毳神社奥社

蝋燭岩

 中岳を急降下し、芽吹きはじめた雑木林のプロムナードを行く。左右は見事なクヌギ林、アカマツの幹も美しい。

芽吹きはじめた雑木林を行く

三毳山(地元呼称:青竜ヶ岳)山頂

 右に万葉の路を分け、ヤマツツジの斜面をひと登りすると三毳山最高点の青竜ヶ岳に着く。昼食後、カタクリ群生地に向かう。

 すでにカタクリは終わりニリンソウが今が盛りと咲いている。ちらりほらりとイチリンソウも目につく。カタクリの時期は行列だそうだが、人影はまばらだ。

名残のカタクリ

 管理センターの建つ北駐車場から三毳山の東山麓を辿ってスタート地点に戻ることにする。右に三毳山を見ながらタンポポ咲く里道をのんびりと行く。

三毳山の東山麓を行く

 麦畑の向こうにお寺を囲む桜、背後には萌木色に染まった三毳山の山肌に見惚れているとほどなく《とちぎ花センター》着いた。

 《とちぎ花センター》の野草の園に、ヤマシャクヤクやバイカイカリソウなどの花を見て、フラワートレインという乗り合いバス専用道路を辿り《道の駅みかも》に向かう。

フラワートレイン専用道路