【東海自然歩道 No.2】石老山、石砂山コース

シリーズ  東海自然歩道 No.2    
山 名  石老山、石砂山(いしざれやま)
山行日  2006年4月1日(土)
同行者  グループ・せせらぎ 8名
歩行時間  6時間16分(休憩含む)
コース 鼠坂→顕鏡寺→融合平→石老山→篠原→石砂山→亀見橋→西野々
関連情報           アクセスカウンター
1/2.5万地形図 ▼与瀬 [南東]   与瀬 [南西]  青野原 [北西]
ガイドブック  東海自然歩道 日帰りハイキング〈1〉高尾山‐奥三河
  武村岳男著 山と渓谷社 1994
交通 ▼西野々〜ピクニックランド タクシー:3,840円
立ち寄り湯 青根緑の休暇村いやしの湯 相模原市
地名(かな) 鼠坂:ねんざか      石老山:せきろうさん
石砂山:いしざれやま  伏馬田:ふすまだ
推薦HP 東海自然歩道(ピクニックランド前−西野々)
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 ピクニックランド前 9:35 9:42
 鼠坂 9:46 9:50
 顕鏡寺 10:50 10:55
 融合平 11:25 11:29
 石老山 11:50 12:33
 篠原 13:14
 石砂山 14:20 14:39
 亀見橋 15:23
 西野々バス停 15:58 16:02

  石老山は相模湖の南に位置する伝説と展望の山。奇岩怪石の古刹から気楽に登れるのが魅力で人気の高い山だそうだ。石砂山は石老山の南西に位置し、絶滅に瀕しているギフチョウの生息地として知られるが、交通の便が悪く歩く人が少なく静かな山歩きが楽しめるとのこと。


  焼津駅6:40集合、焼津ICから東名で愛鷹PA7:25、清水駅からのメンバー4人と合流。御殿場ICから山中湖、R413(道志みち)経由で、今日のゴール西野々バス停に向かう予定だったが大チョンボ。御殿場ICを通り過ぎてしまい、鮎沢PAで事後対策を検討。厚木ICからR412で登山口のピクニックランドに向かうことにする。

  ピクニックランドも1000円で駐車できるとのことだが、近くの民家のスペースに停めさせて頂き、数百メートル先の鼠坂に向かう。前回ゴールの鼠坂道標を入れて集合写真を撮りスタート。国道412号を陸橋で渡り、道標に従い桜咲く集落を行くと舗装道路から左に山路が分岐する。ここの道標は、どちらの路を選ぶべきかが分かりずらく、少しウロウロしてしまった。結果としてはどちらでも良かったのだが、道標の“東海自然歩道230m先合流”の表示に惑わされてしまった。

桜咲く集落を行く

  再び舗装車道に出る。石老山口バス停からの道で、角に立つ道標に石老山2.5km、ねん坂1.5kmとある。これを5分ほどゆるやかに登っていくと右に数段の石段があり広小路の標柱が立っている。顕鏡寺の総門があった場所で、石段を上った広場には現在、相模湖病院が建っている。

  しばらく行くと石畳の路となり両側に仁王岩、屏風岩、駒立岩などと名付けられた伝説のある奇岩怪石の間をすり抜ける。いちいち説明板を読みながらの観光歩み。この巨岩帯を抜けると落ち着いた雰囲気の顕鏡寺。こじんまりした山寺だ。狭い境内に東海自然歩道の大きな案内板や道標が立っている。

石畳の路

  顕鏡寺で一息入れて赤い鳥居をくぐりやや急坂となった山路を再び登りはじめる。引き続き巨岩がが次々と現れ、目を楽しませてくれる。最も大きな擁護岩に守られた奥の院を過ぎ、八方岩で大きく回りこむとようやく落ち着いた山路になりほどなく融合平の展望台に着く。眼下に相模湖が一望できる。背後に陣馬山、生藤山の山並み、目を転ずると右端に前回登ったこじんまりした嵐山も見下ろせる。

  融合平から快適な尾根路を20分ほど登ると石老山山頂。数十人ほどの先客で賑わっている。山頂からは丹沢や道志の山々が展望できる。賑わいの山頂から少し離れたベンチで昼食。記念写真を撮って次の石砂山に向かう。

石老山山頂

  石老山西の尾根を篠原に向けてどんどん下る。植林帯の路を20分ほど下ると金毘羅神社の祠、この辺りから雑木が目立ちだし明るく気持のよい尾根下りとなる。路の両側には春を告げるシュンランが点在して咲いている。山頂から40分余で長閑を絵に描いたような山里の集落に降り立つ。

山里の集落に降り立つ

  篠原の集落を抜け、石砂山の登山口に向かう。解説板によると、付近一帯は絶滅に瀕しているギフチョウの生息地で、天然記念物として保護しているそうだ。解説版から1kmほど車道を進むと左に山路が分岐する。角に立つ道標は、進む方向の表示が欠落しているので、念のため地図で確認してから登りだす。

  ほどなくして稜線に出たあとは、よく踏み込まれた快適な尾根路が続く。ここにもシュンランが咲いている。数百メートル続く急傾斜の丸太の階段路がゆるやかな傾斜になるとほどなく山頂。ベンチとテーブルがあり3人の先客がいる。目の前に、次回の東海自然歩道、焼山から黍殻山、姫次、袖平山へと連なる裏丹沢の山々が一望できる。

石砂山頂より焼山、姫次の裏丹沢主脈

  山頂を後に急傾斜の階段路を下る。展望も利く芽吹き前の自然林の明るく気持ちよい尾根路だ。双耳峰の鞍部で方向を変え、引き続き雑木林の落葉の積もった路を下る。キランソウや咲きはじめのヒトリシズカなど早春の山野草も目につく快適な路を行くと菅井への路が右に分岐する。しばらく下り庚申塔を右に見送るとほどなく石畳の路、下山口までは数分だ。

  車道を下り亀見橋で道志川を渡った辺りで携帯でタクシーを頼む。次回、東海自然歩道 裏丹沢コーススタート地点の西野々バス停目指して車道を上り返すと国道に出る。これを左に曲がりしばらく行くがどうも様子がおかしい。古い地図には載っていないバイパスを歩いているようだ。ショートカットすれば西野々バス停は近そうだが、できるだけ東海自然歩道を辿ろうと戻って旧道を行く。伏馬田バス停を経て、今日のゴール西野々バス停で集合写真を撮っているとタクシーが来た。ピクニックランド前の車を回収し、R413(道志道)を戻って緑の休暇村のいやしの湯で汗を流し帰路についた。

今日のゴール 西野々バス停前

落葉の積もった快適な下山路

石砂山山頂間近の階段路

顕鏡寺

融合平から相模湖を見下ろす