馬込文士村を散策

シリーズ  駅からハイキング     
コース名  馬込文士村を散策
歩行日:期間  2016年10月30日(日): 10/21〜10/30
起点駅  JR京浜東北線 大森駅
歩行距離・時間  10Km :  1時間30分

○:八景天祖神社
  創建は定かではないが、享保年間(1716-1735)、当地の庄屋らが伊勢講を組織し、皇大神宮で御分霊を受け祭祀したのが創建と伝わるが、当時は神明社と称され、別当は円能寺が務めた。神仏分離令にともない明治五年(1872)に円能寺から分離し「神明山天祖神社」と改称。 
 大森駅の山王口を出て目の前の池上通りを挟んだ先にあり、八景坂という急な階段状になった坂の上にある。石段を上る途中には伏見稲荷社もある。

大森駅前の天祖神社への急な石段

天祖神社本殿
@:文士たちのレリーフ
 JR大森駅の西側地域一帯は、大正末期から昭和初期に多くの文士や芸術家が住み、互いの家を行き来し交流を深めていた。いつしか一帯は“馬込文士村”と呼ばれるようになったことから、大森駅前に文士たちの肖像を描いたレリーフが設けられた。
A:大田区立山王会館
 一階展示室に馬込文士村の文士・芸術家の資料を展示していて、文士村散策コースの拠点として利用できる。
B:龍子記念館
 昭和38年(1963)、川端龍子の喜寿の記念に、画伯自身が設計士設立。現在は画伯の作品を展示している。向かい側の龍子公園は、画伯の旧宅と画室・庭園を整備したもの。

天祖神社石段と並行した石段の壁面に文士のレリーフ

山王会館(馬込文士村資料展示)

龍子記念館

馬込桜並木通り
C:馬込桜並木通り
  南馬込4丁目にある桜並木公園に面する通り。600mほどにわたり約90本の桜が植栽されており、散策路が整備されている。
D:熊谷恒子記念館
 昭和期、現代女流かな書の第一人者として活躍した熊谷恒子が、生前住んでいた自宅を改装した記念館。熊谷恒子の作品を約170点所蔵し、優美な書を観賞できる。
E:郷土博物館
 大田区を中心として考古・歴史・民俗資料などの文化遺産を保管・展示。川端康成・宇野千代・室生犀星など約20名を3階展示室で取り上げ、その作品と馬込での生活を紹介している。

熊谷恒子記念館

大田区立 郷土博物館
F:萬福寺

 源頼朝の命により、建久年間(1190-1199)に梶原景時が創建したと伝えられている。景時とその子・景季は源平合戦に頼朝から賜った名馬「するすみ」と共に出陣して数々の武勲を挙げたといわれている。境内には創建800年記念の際に建てられた名馬「するすみ」の像がある。

萬福寺本殿と「するすみ祭り」の馬

萬福寺山門


G:馬込自然林区民緑地
  「大田区みどりの条例」により規定されている「区民緑地」のひとつで、木々が生い茂る。緑地所有者と区が契約を締結することによって、区民に公開することが支援・促進され、民有地の緑が守られている。

H:蘇峰公園
  徳富蘇峰の住居跡を公園にしたもの。庭園は植え込み、梅林、流れと池などで構成され、落ち着いた雰囲気となっている。園内にはイチョウ、マツ、クヌギ、ウメ、カタルパ、アジサイなどの樹木や花が見られる。馬込文士村の山王草堂記念館と尾崎士郎記念館に隣接している。

蘇峰公園 もみじ池

蘇峰公園 古塚(埋蔵文化財)
I:山王草堂記念館

 徳富蘇峰が「山王草堂」と名づけて過ごした旧居の一部を活かし、玄関や二階の書斎を復元して当時の暮らしぶりを伝える。蘇峰が発行した日本最初の総合雑誌「国民之友」や勝海舟からの忠告書、愛用の文具や印鑑などが展示されている。


尾崎士郎記念館
J:尾崎士郎記念館
  馬込文士村の中心人物ともいうべき尾崎士郎が亡くなるまで10年間を過ごした家を復元。内部には代表作『人生劇場』や馬込文士村を馬込文士村をモデルにした『空想集落』といった著書、愛用品などを展示している。外からのみの見学可。

K:ジャーマン通り
  大正十四年から平成三年までドイツ学園があったことに由来。ドイツおよびドイツ語圏の子どもたちが学んだドイツ国営学校で、現在は横浜市に移転している。

尾崎士郎記念館 復元書斎

ジャーマン通り

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