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日本百名城

No.35 金沢城(かなざわじょう)
別 名  ―
城地種類 平山城
築城年代 天正八年(1580)、天正十一年(1583)
築城者 佐久間盛政、前田利家
主要城主 佐久間氏、前田氏
文化財・史跡
 天守の現況
関連施設 特別名勝「兼六園」
所在地(訪城日) 石川県金沢市(2017/11/17)

案内図
  天文15年に本願寺が金沢御堂を創建したのが始まり。その後、天正11年に前田利家が入城し、明治2年まで加賀藩前田家14代の居城として金沢城が置かれていた。


石川橋
 金沢城の東側の入口にあたるところにある門が石川門で、その前にこの石川橋がある。橋を渡ったところは兼六園の入口なので、金沢城と兼六園を結ぶ通り道になっている。この橋がかかっているところはかつて百間堀という大きな堀だったそうだが、現在は「お堀通り」という車道になっており、石川橋は陸橋なのである。


石川門
 観光客の多くは、兼六園の向かいにある石川橋を渡って、石川門から金沢城に入るが、石川門は金沢城の正門ではなく搦め手門である。創建されたのは、慶長期以前というが、寛永、宝暦と相次いで火災に合い、現在の石川門は、宝暦の大火後の天明八年(1788)に再建されたもので、金沢城の中で現存する建物では最も古く、国の重要文化財になっている。


石川門 二の門
一の門を右に折れると大きな扉が付いている二の門(櫓門)がある。


菱櫓と堀
建物の平面が菱形になっていて、死角を少なくし視野を大きくしている。


菱櫓(右)、五十間長屋(中)、橋爪門続櫓(左)
 二棟の三層三階の物見櫓「菱櫓」と「橋爪門続櫓」を、二層二階の倉庫「五十間長屋」でつないだ建築物。平成十三年(2001)復元、明治以降に建てられた木造城郭建築物としては、国内最大規模である。


橋爪門続櫓と橋爪橋


三十間長屋(重要文化財)
 二層二階の多門櫓で、安政五年(1858)に再建された。倉庫として使われた建物で長さは26間半(約48m)である。


鶴丸倉庫(重要文化財)
 城郭内に残っているものとしては国内最大級の土蔵である。武具が保管されていた。幕末の1848年に竣工し、明治以降は、陸軍によって被服庫として使われていた。


橋爪門
 二の丸への正門として最も格式の高い門で、高麗門の一の門、石垣と二重塀で囲まれた桝形、櫓門の二の門からなる。「金沢城三御門」の一つで、城内最大の桝形門である。


橋爪橋より


二の丸と本丸間に架かる極楽橋より二の丸広場
 寛永の大火(1631)後、二の丸に「千畳敷」と形容される豪華な御殿が建てられ、藩庁として利用された。


二の丸広場、橋爪門鳥瞰


本丸園地より二の丸広場:橋は極楽橋


空堀
本丸(左)と二の丸(右)間の空堀(極楽橋より写す)


石垣


玉泉院丸庭園
 二代藩主利長の正室玉泉院(永姫)が屋敷を構え、後に利常(三代)が作庭を始め、廃藩時まで藩主の内庭として存在していた。


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