雨飾山は越後と信州の境界にあり、妙高山・火打山・焼山と連なる頸城山塊の西端に位置する双耳峰である。9年ぶり2度目の雨飾山、今回はテント泊での山行だ。 |
登山口駐車場隅のテント場 |
テント場は雨飾山の登山口、山頂まで4400mだそうだ。400m毎に《1/11》などと書かれた標識があり山頂までの良い目安となる。道はいったん大海川に下り、これに沿って樹林帯の中を歩く。路傍にはオオバミゾホオズキ、シモツケソウの他、ギンリョウソウやショウキランなど珍しい野草も目につく。 |
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2/11 800m道標 |
樹林帯を行く |
ショウキラン |
ギンリョウソウ |
大海川の支流を2度渡ったところで尾根にとりつく。急登の樹林帯を延々とたどって荒菅沢に出合うまでがまことにシンドイ。登山口から1時間半、涼風吹き抜ける荒菅沢の雪渓で至福のひと休み。河原はひらけていて正面にフトンビシが偉容を誇っている。ロッククライマーの憧れの岩峰だそうだ。冷たい水を補給して、荒菅沢を渡る。 | 荒菅沢上流に聳えるフトンビシ |
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稜線まであと一息 |
引き続き急登は続くが、樹林帯の急登を抜け稜線に出ると風が吹き抜け視界は広がる。やがて主稜線にたどり着き大展望の尾根歩きを楽しむ。じきに雨飾温泉への分岐・笹平に着く。 | ||
稜線に出て見上げる山頂 |
稜線から見下ろす糸魚川市と姫川(左下方) |
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岩場の急坂をひと登り、三角点のある南峰に着く。北峰も指呼の間だ。広くはない山頂だが日本海までもが見渡せる展望はすばらしい。焼山、火打山の右手前に昨日登った金山、天狗原山が大きく聳え、振り返れば白馬岳から槍ヶ岳へと延々と連なる北アルプスの山々。遠くには甲斐駒、仙丈なども確認できる。 往路を戻り下山後、テントを撤収し雨飾山荘で温泉に浸かりながら花と展望に恵まれた山旅の余韻を味わった。 |
雨飾山山頂(北峰より南峰を望む) |
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山頂より後立山連峰 |
山頂より笹平を見下ろす |
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左から焼山、火打山、金山(平らな山頂)、天狗原山 |
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