【鉢盛山】木曽川の源流となる奥深い森林の山

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地形図
▼高山 (20万)/塩尻(5)/贄川(2.5)
参考HP 木曽川・水の始発駅 - 信州木曽川源流の里
▼2007/08/05-
村民登山「鉢盛山2,446m」
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 新登山口 7:30 8:00
 新旧登山路合流 9:10 9:15
 鉢盛山 11:15 12:30
 旧登山口 13:45
 新登山口 14:20 15:00

  鉢盛山は、長野県西部の松本地域と木曽地域との境界にある木曽川源頭の山である。山頂には一等三角点が設置されていて御嶽・乗鞍岳・八ヶ岳・北ア・中アの山々が一望できる展望の山でもあり、日本三百名山、一等三角点百名山、甲信越百名山などに選定されている。

  今回の鉢盛山登山は、木曽川源流の鉢盛山を知って、親しんでもらいたいと『NPO法人 木曽川・水の始発駅』 が主催し、広く村外の人にも参加を呼びかけ企画した山行であり、5年ほど前から開催されているそうだ。

木祖村役場駐車場で開会式

 木祖村役場前集合6:00、参加者52名が5班に分かれマイクロバスなどに分乗する。一般車の通行が認められていない木曽川の源流味噌川沿いの峰越林道をゲートから13Kmほど遡り新登山口で下車、登山口の傍らに『木曽川源流 母なる川ここに生まるる』と書かれた標柱が立っている。標柱のすぐ左脇を流れるワサビ沢は、木曽川の源流味噌川の、そのまた源流の沢である。

登山口に立つ『木曽川源流』の標柱

 峰越林道はこの先、旧登山口を経て、鉢盛林道と名を変え朝日村まで延びている。しかし、落石の危険があるため車は新登山口までで、帰路は林道を歩いて戻るとのこと。

 ミーティング・準備体操の後、私が属すA班より順次登山開始。林道が通行不能になり数年前に作られた新登山路、あまり踏み込まれていない細い路は、やや歩きにくい感じだ。しかし、まさに木曽川源頭から歩きだせる新登山口は、鉢盛山登山にもっともふさわしい登山口と言えるだろう。

新登山口で出発準備

 登山口からしばらくは急登だが、右に進路を変える辺りから、ゆるやかに高度を上げ、小ワサビ沢を経て45分ほどで旧登山口からの路に突き当たる。

新登山口からしばらく続く急登

小ワサビ沢に差し掛かる新登山路

 新旧登山路の合流地点から樹林帯の急登となるが、刈払いされよく踏み込まれた路で歩きやすい。こまめに休憩を取りながら急坂が続く路を登る。

新旧登山路合流点付近

路端には、セリバシオガマやキオンの花、サンカヨウの黒い実やタケシマランの赤い実などが目につく。傾斜がゆるむと笹原の路となり、しばらく行くと鉢盛山荘を右に見、ほどなく山頂に着く。

鉢盛山荘付近

  一等三角点を囲むように4つの祠が安置されている。木祖村はじめ隣接する4村がそれぞれ祀ったものだそうだ。A班は足並みがそろっていたためか、リーダが「30分も早くついてしまった」とつぶやいていました。

鉢盛山山頂

巨大反射板の日影で昼食

  今年の夏は記録的大猛暑、9月になってもその勢いは衰えず、2400mを超える山頂でも日向は暑い。山頂の少し先の芝の広場に建つ巨大な電波反射板の日影で昼食とする。展望抜群の山頂広場なのだが残念ながら時折、焼岳が見える程度で、周囲の山々は厚い雲に覆われ姿が見えない。山頂で1時間15分、それでも予定より15分早く下山をはじめる。

旧登山口

 山頂から1時間ほどで新登山路の分岐、さらに15分ほど下るり旧登山口。そこからはバスの待つ新登山口まで林道をのんびりと下る。

 スタッフの皆様は、大変人当たりがよくにこやかで親切。登山路の刈払いや下見による休憩場所の確認など準備万端のご苦労が窺わました。脚を攣った人や疲れのひどい人を迎えに車1台を旧登山口まで乗り入れるなどの気配り心遣いで全員無事下山はなによりでした。スタッフの皆様に心からお礼申し上げます。

シリーズ  日本三百名山  
山 名  鉢盛山
山行日  2010年9月5日(日)
参加者  52名(スタッフ除く)
歩行時間  5時間5分(除く昼食休憩)
コース 新登山口→鉢盛山→旧登山口→新登山口