行  程      アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
バス停 9:47 9:54
追分駅 10:06
大山寺 10:33 10:38
阿夫利神社下社 10:55 11:05
富士見台 12:09
ヤビツ峠路合流 12:26
大山 12:40 13:25
見晴台 14:25 14:40
阿夫利神社下社 15:08
追分駅 15:37
バス停 15:45 16:02

【大山】雪降る中、古くからの信仰の山を歩く

山 名  大山(おおやま)
山行日  2005年2月11日(金)
同行者  グループ・せせらぎ 8名
歩行時間  5時間6分(除く昼食休憩)
コース  ケーブル駅バス停→追分駅→大山寺→下社→富士見台→大山→見晴台→下社→男坂→追分駅→ケーブル駅バス停

立ち寄り湯

大山温泉 こまや旅館
tel:0463-95-2010  10:30-17:00  \1050 
大山ケーブル行きバスで 「社務局前」 下車すぐ。大山詣参拝客用の古くからある旅館。浴場は5人ほどが入れる露天風呂のみ。源泉掛け流しと思われる。

 山歩きの熱病に罹っていたころと違い、真冬の早朝は家を出るのに相当の心的エネルギーが要る。特効薬は仲間を誘っての山歩き、家を出させえすればワクワク・ドキドキの一日が待っている。

 藤枝駅発 6:06 、3連休初日のせいか、立っている人もいるほど混んでいる。焼津、静岡、清水からメンバーが乗り込み、小田原経由で伊勢原駅着 9:14。さらにバスで20分、家を出てから丸4時間かかってようやく大山登山口のバス停に着いた。


 大山講として江戸時代から賑わっているという表参道を行く。タイルが張られた商店街の道のような参道の両側には土産物屋、名物の豆腐料理店、宿坊などがずらりと軒を並べている。そんな参道の華やかさとは裏腹に人通りはほとんどない。

 バス停から500mほど参道を行くと右にケーブルの追分駅がある。阿夫利神社下社まで標高差260mを6分で運んでくれるそうだが、もちろん歩いて登る。追分駅を過ぎると古来の面影を色濃く残した参道に変わり、しばらくすると女坂と男坂に分かれる。傾斜が緩やかで“女坂七不思議”なる案内板の立つ左の女坂を行く。

商店街のような参道

女坂を行く

  何百年も踏まれ続けた石段、苔むした石垣、辺り一面は薄っすらとした雪化粧。いかにも霊山にふさわしい雰囲気になる。ちらほらと降り出した雪の中、石段を上り続けて25分、ようやく大山寺に着いた。明治の神仏分離まで、阿夫利神社と一体となっていた大山不動尊が祀られている。


  大山寺を過ぎても石段は続く。ケーブルのトンネルを越えしばらくして男坂と合流。さらに石段をひと上りすると阿夫利神社下社の境内に出る。

  「甘酒を召し上がりませんか。無料ですよ」茶店のおばさんたちが声をかけてくる。「雪はいつ降ったんですか」、「今朝起きたら真っ白、珍しいことだよ」とのこと。
  ケーブル駅を左、見晴台を右に分け十字路を直進し、新しい石段を上ると阿夫利神社下社に着く。ハイカーや観光客がかなり目に付く。
  安全祈願をして一休みしていると、「アイゼンは持ってきたかね」と中年ハイカーが話しかけてきた。「みな持ってきました」と答えると、「持ってこなかったので、ここから帰る」と、残念そうにつぶやいて戻って行った。

阿夫利神社下社

 下社拝殿左側の鳥居をくぐり、急傾斜の石段を上る。薄っすらと雪を被った樹林の中、傍らに丁目石が立つ参道を黙々と登る。下社が一丁目、山頂は二八丁目、良い目安になる。
 十丁目過ぎ頃から、雪が激しくなる。そんな中、マラソン姿で駆け下る人とすれ違う。 3月13日 大山登山マラソンの練習だろう。しばらくすると次は、数十人の小学生の集団、みな靴に荒縄を巻いている。数年前、金時山の茶店で滑り止めの荒縄(靴に巻く)を1本百円で売っていたのを想い出した。

  二十五丁目でヤビツ峠からの路と合流。ひと登りして鳥居をくぐり阿夫利神社本社の前を少し行くと正面に雪化粧したブナの大木が幻想的な美しさを見せている。大山は古来、雨降山とも呼ばれ、雨乞い、稲作の神として崇められてきた。それを象徴するのがこの雨降木と呼ばれている御神木だ。

  御神木から階段を数段上ると山頂。一向に雪は止む気配もなく、屋根の下の休憩所は人でいっぱい。軒下近くのテーブルで雪の降る中、たっぷり餅の入ったお汁粉を作る。隣のパーティーはうどんを作っている。お互い口では相手をうらやんでも、身体が温まりお腹も膨れ大満足でした。

ブナの大木 雨降木

大山山頂

  山頂を後にして、見晴台に向かう。ほどよく雪が締まった下山路は楽しい。積もった雪があばたを隠し、石ゴロ路も均してくれる。万一転んでも怪我をするような路ではなく、汚れもしない。アイゼンはよく効くし快適な下りだが、あまり長くは続かない。爪に石が当りだしたので早々にアイゼンを外す。

  雪は止み、青空も広がってきた。右手に見下ろす見晴台が明るく見える。なおも樹林帯の路を下り、少し登り返したところが見晴台。たくさんのベンチが置かれている。北に三峰山その右に関東平野が遠望できる。

下山路より見晴台を見下ろす

 見晴台から日向薬師に向かう予定だったが、下社経由で下ることにする。高低差のほとんどない樹林の中の山腹の路、左側が大きく切れたっていて路の端には転落防止に鎖が張られている。しっかりした幅広の路だが子供連れの観光客のためのものだろう。途中の二重滝付近のモミの原生木は見応えがある。
 下社からはより厳しい傾斜の男坂の石段を下って追分駅へ、さらに往路をバス停まで下った。

古来の面影を残す参道の登山路

ヤビツ峠からの路(右)と合流

たくさんのベンチが置かれている見晴台

交通

往路:藤枝駅6:06⇒静岡駅6:34⇒清水駅6:45⇒7:51熱海    駅8:09⇒8:30小田原駅8:38⇒9:14伊勢原駅9:25=
    バス ⇒9:47大山バス停
復路:大山バス停16:02⇒16:25伊勢原駅16:32⇒16:58新
    松田駅・松田駅17:14⇒18:34沼津18:46⇒19:39
    静岡19:40⇒20:00藤枝
交通費:JR休日乗り放題 \2600 熱海⇒小田原 \400
     小田原⇒伊勢原 \360 伊勢原⇔大山 \300x2
     伊勢原⇒新松田 \270

雪の下山路