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林道終点のゲート |
8月16日(木) 羽田発 6:30、新千歳空港 8:00着、レンタカー屋さん迎えのバスで8分ほど走り、事務所で手続きを済ませ2台のレンタカーで出発したのは 9:00 になってしまった。 柏原ICから日高道に入り235号線に出て最初のコンビニに寄る。それぞれに弁当などの夕食を調達する。隣が食堂だったので、早めの昼食も済ませる。この後、コンビニはなかったような気がする。 |
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門別町富川で左折し237号線を行く。40分ほどで右側に幌尻岳登山口を示す大きな看板が見えた。そこを右折して約10分ほどで桂峠、さらに5分ほどで舗装が切れた。ものすごい土煙である。とても先行車についていけない。土煙が収まるのを待って後を追う。舗装の切れ目から45分(237号線から約1時間)ほどで林道終点のゲートに着いた。 身支度を整え、ゲート出発 13:04。登山口に来るまで厚い雲に覆われていたのがウソのような青空である。カンカン照りの下での砂利道歩きは辛い。おまけに登山客を乗せたマイクロバスとすれ違い、「何で取水口まで車を入れさせてくれないんだ」と恨み言のひとつも言いたくなる。道端にはところどころヨツバヒヨドリが群生していた。 |
登山口まで約5kmの砂利道 |
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取水口の少し先で渓流用地下足袋に履き替える |
ゲートから30分ほどで幌振橋を渡り渓谷は左側になる。ようやく木陰の道となりホッとする。 14:20 頃取水口に着く。少し行ったところで渓流用靴(ワークショップで買ったスパイク付地下足袋:\4,000)に履き替える。生まれて初めの地下足袋だ。履き替えてから最初の渡渉まで40分ほどもかかてしまった。ここまでは登山靴のままの方が良かっただろう。昔は取水口付近から渡渉したそうだが、今は右岸にそこそこの道ができている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
15回ほど渡渉を繰り返し遡る。最深部でもせいぜい膝下、水もほてった脚に気持ちよい冷たさであり快適だ。来るまではこの渡渉が怖くて仕方がなかった。私にはとても一人で来られるところではない。帰りのことはあるもののひと安心した。 最後の渡渉をすると直ぐに幌尻山荘だ。けっこう混んではいたが両肩をつけて眠るだけのスペースは確保できそうだ。 湯を沸かしスープを作り、おのおのに買い込んだ夕食を食べる。明日の出発は早い。ついでに朝食用のアルファ米も準備する。冷えてしまうが、少しでも早く出発するためにはやむを得ない。 |
額平川の渡渉 |
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額平川の渡渉 |
幌尻山荘 |
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命の泉 |
午後7時頃には床についた。寝袋を持参したがファスナーは開放のまま使用した。シュラフカバーでもよかっただろう。疲れていたこともあり、すぐにぐっすり眠ってしまった。 8月17日(金) 午前4時起床。あわただしく朝食を済ませ、出発。小屋の裏手から登るのだがいきなりの急登である。登りはじめて1時間少々で稜線に出る。左手に中腹より上が雲に覆われた戸蔦別岳が見える。ほどなくして命の水、水場は数分下ったところだ。 |
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稜線上の登山路には高山植物が咲き乱れている。アズマギク・クワガタ・ワレモコウ・イワブクロ・ヒゴダイ等々書き出したらきりがない。7時45分山頂着。シマリスが迎えてくれる。 残念ながらガスに覆われ展望はない。全員で記念写真を撮り早々に戸蔦別岳に向かう。意外に風は強く冷たい。岩陰に入り風が止むとホッとする。 お花畑の稜線を行く。幌尻・戸蔦別の中間点辺りの七ツ沼分岐を経由し戸蔦別岳に着く。標識一つない山頂だ。相変わらず何も見えない。 |
幌尻岳への稜線 |
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山頂にシマリス |
幌尻岳山頂 |
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戸蔦別岳山頂 |
昼食後、戸蔦別岳出発。ナデシコが目立ってきた。ここもすごい風だ。霧雨のためザックカバーをつける。岩山を左に巻きいよいよ稜線からの下りだ。30分ほど下った頃、左に烏帽子みたいな岩がそそり立っていた。そこから約1時間ほどで沢に到着する。靴をできるだけ濡らさないように岩の上を選んでの渡渉に緊張する。女性たちは時折、踏み外しすっかり靴を水に浸けてしまった人が多い。一度踏み外すと、腰が引けるのでより危なっかしくなるという悪循環になるのが、人のを見ているとよく分かる。渓流足袋で水の中を歩く方がよほど気が楽だろう。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
稜線からの下り(深い笹原) |
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13:10 幌尻山荘に戻る。デポした荷物を詰め込み、渓流足袋に履き替える。13:30 幌尻山荘出発。先ほどまでとは打って変わって、渡渉は楽だ。昨日で様子は分かっているだけに、不安はまったく感じない。第一渡渉点で皆は靴を履き替えたが、自分はそのまま車まで歩くことにした。夏山登山であれば、この地下足袋で歩くのも良さそうだと思い、慣れておこうとそのまま歩くことにした。取水口を通過し林道を歩くこと1時間10分ようやく
16:35 車に到着した。 ゆっくりはしていられない、今日の宿、トムラウシ温泉の東大雪荘までは遠い。早々に車に乗り込み出発する。宿に着いたのは午後8時をほんの少し回った頃だった。 |
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