【羅臼岳】雲海の切れ間に国後島
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岩尾別温泉 “ホテル地の涯” |
登山前日は岩尾別温泉 「ホテル地の涯」 泊。いかにも最果ての木賃宿風のホテル名だが立派なホテルだ。 朝食をあわただしく食べ終え、ホテル裏手の木下小屋前より出発。樹林帯の中をゆるいジグザグを切りながら登る。しばらくすると、「ヒグマ出没多発区域」なる大きな看板が立っている。650m岩峰までクマの好物のアリが多いらしい。しかし、わが登山隊は20人を超える大部隊。クマの方がわれわれを怖がるに違いない。とはいえクマは怖い、心なしか足早になる。 |
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木下小屋 |
羅臼岳登山口 |
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縦走路脇の少し下ったところに水がたっぷりと湧き出している、弥三吉水だ。北海道の沢水はエキノコックスが怖いと言うが、コップが備えてあり飲んでも問題ないのだろう。 のどを潤し再び歩き出してほどなく、雪解水や雨水でえぐられぬかるんだ道。路肩を歩いたり、ぬかるみに足を下ろしたりとすこぶる歩きにくい。しばらくして傾斜のゆるい極楽平を経て銀冷水で一息入れる。 |
弥三吉水 |
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極楽平 |
銀冷水 |
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大沢入口 |
大沢の標識辺りから雪渓歩きとなる。雪が溶けた斜面にはエゾツツジやエゾコザクラが咲き乱れている。チングルマはすでに綿毛だ。雪渓を登り詰めると、ハイマツの広がった羅臼平につく。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
羅臼平で後続を待ち、全員そろったところでザックを置いて羅臼岳山頂を目指す。ハイマツ帯を抜けると石清水の水場である。ここからは岩稜帯の急登となる。岩を積み上げたような山頂への道は、岩に印されたこまめなペンキ表示が導いてくれる。 | 羅臼平 |
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羅臼岳山頂 |
頂上は雲の上に出ているのだろう、そこそこの青空が広がっているが、大パノラマと言うわけにはいかない。雲海の切れ間から国後島が見え隠れするのがせめてもの慰めか。 少し待っていれば、展望も期待できるとは思うのだが、20分余りで頂上を後にする。下山後の露天風呂を楽しみに、来た路を引き返す。弥三吉水を過ぎた辺りから、今日はじめてセミの鳴き声が聞こえ、夏を伝えていた。 |
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岩尾別温泉の駐車場から河原への道を数十メートル下ったところに露天風呂がある。道の直ぐ脇であり、女性たちはさらに下ったところにの露天風呂に行った。 山を下りて直ぐの露天風呂、ちょうど良い湯加減に大満足、しかも無料なのがありがたい。 |
岩尾別温泉 露天風呂 |
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