【斜里岳】知床半島の付け根に聳える名峰

シリーズ  日本百名山  前  後
山 名 斜里岳(1545m)
山行日 1997年8月12日
同行者 静岡OAA 23名
歩行時間 6時間7分(含休憩)
コース 岩尾別温泉⇔羅臼平⇔羅臼岳

一ノ沢
 斜里岳の清里コース登山口は清岳荘からだが、駐車場が満杯とのことで、2kmほど手前で車を降りる。30分ほどで清岳荘。清岳荘の直ぐ脇から登山道となり、少し行くと沢の音が聞こえてくる。一ノ沢を飛び石伝いに右岸へ左岸へと何度も渡り返しながら遡る。ぐらつく石もなくほとんど危険を感じない快適な沢歩きだ。
  下二股から沢の斜度がきつくなり、滝がつぎつぎと現れる。このコース核心部の沢登りだ。連続する滝、落下滝は巻き、滑滝はロープや鎖に助けられ淵を登る。羽衣ノ滝、方丈ノ滝、落差50mの霊華ノ滝と実に変化に富んだ楽しいコースである。


 水に浸かった石は赤く染まっている。鉄分が多いからだそうだ。水流が細くなると、ほどなく新道と合流する上二股につく。さらに沢の中の道が続き樹林が切れると、馬ノ背へのガレ場登りとなる。胸突き八丁と呼ばれる急斜面だ。足がかりの乏しいガレ場のジグザグ登りは緊張を強いられる。

羽衣ノ滝

方丈ノ滝

上二股

小さな石の祠(斜里岳神社)
 稜線の馬ノ背につきホッとする。ここで後続を待ちながら一休み。再び、ハイマツのなかを登り石の小さな祠(斜里岳神社)のある小さなピークを越え、斜里岳の頂についた。

  なだらかな広場の中央に山頂標識が立っている。霧に巻かれて展望はない。早々に山頂を後にする。
斜里岳山頂
行 程
場 所 着時刻 発時刻
駐車場 9:05
清岳荘 9:33 9:40
七重滝 11:24  
馬ノ背 12:10 12:35
斜里岳山頂 12:48 13:00
上二股 13:25
熊見峠 14:01
下二股 14:36
清岳荘 15:12
 上二股まで往路を戻り、そこから沢を離れて新道に入る。山の斜面をトラバースして尾根道に出る。コブを越え、能見峠への登りはけっこうきつい。峠でガスが切れ、斜里岳が姿を現した。歓声があがる。

 能見峠から尾根を離れる。ぬかるんだうえ、転げ落ちるような長い急坂下りに悲鳴がなかなか途絶えない。下二股から再び一ノ沢を下り、清岳荘に戻る。

熊見峠への稜線
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