さいたま市浦和区ぶらり散歩

シリーズ  駅からハイキング     
コース名  さいたま市浦和区ぶらり散歩
歩行日:期間  2016年11月6日(日): 11/03〜11/08
起点駅  JR宇都宮線 高崎線 浦和駅
歩行距離・時間  8Km : 4時間 施設での見学時間含む

○:浦和駅
 明治16年(1883)上野〜熊谷間の鉄道開業に伴い開設された埼玉県最古の駅。2015年 一日平均乗車人員 87,650人

                 浦和駅東口
@:延命寺

 天台宗の古刹だが創建年代は不詳。入口脇のムクの木は、樹齢四百数十年と言われさいたま市の天然記念物に指定されている。緑茶の研究でカテキンを発見し我が国第一号の女性農学博士となった「辻村みちよ」のお墓がある。

ムクの大木

延命寺本殿

A本太氷川神社

 本太氷川神社の創建年代は不詳だが宝徳三年(1451)、当地の地頭が神輿と鳥居を造立寄進したと伝わり、古くから当地本太の鎮守社だったとのこと。
 鳥居は室町、明治、昭和に建てられた三基ある。室町時代に建てられた鳥居には元府跡(もとぶと)の扁額が架かっている。御祭神は建速須佐之男命(たてはやすさのおのみこと)。
狛犬は昭和四年(1929)に寄進されたもので、阿も吽も子供を抱いており、阿のほうは子供が玉を持っている。

本太氷川神社明治時代の鳥居

昭和時代の鳥居
B:長屋門
 近世、上級武士の屋敷の門形式の一つ。使用人や家臣の居所としての、長屋を左右に備えた門。名字帯刀を許された民家の門形式にも見られる。門脇の部屋は下僕の居所や物置とされた。

C:笹岡稲荷神社
 鳥居をくぐると左右に鎮座する2つの稲荷社がある。それぞれ別宗教法人の笹岡大稲荷社と笹岡小稲荷社である。いずれも創建年代は不詳だが、京都伏見稲荷より神璽を頂いて来て笹岡の地に祀ったという。

長屋門

笹岡大稲荷社

笹岡小稲荷社

北浦和公園 左奥に近代美術館
D:北浦和公園
  大正時代旧制浦和高等学校、1950年以降埼玉大学文理学部のキャンパス。埼玉大学の移転に伴い跡地を公園として整備、1974年開設。
D:県立近代美術館
  1982年開設。建築家 黒川紀章の設計で黒川が手掛けた最初の美術館。埼玉ゆかりの美術家の作品を中心に収蔵。収蔵品約3,500点中約2,000点が埼玉ゆかりの美術家の作品とのこと。
E:浦和北公園
  大正時代旧制浦和高等学校、1950年以降埼玉大学文理学部のキャンパス。埼玉大学の移転に伴い跡地を公園として整備、1974年開設。

浦和北公園:浦和区民まつり会場

旧制浦和高校当時の位置のまゝ保存された正門
F:石橋と供養仏

 江戸時代、浦和宿〜与野へ通じる道はこの付近で石橋を渡っていた。宝暦十二年(1762)石橋がつくられ、同時に道普請が行われたのを記念し石塔が建てられた。正面に「奉造立石橋 道普請供養仏」と記され、左側面には「是よ里与の川越道」とあり、道しるべを兼ねていた。

石塔

石橋と供養仏

慈恵稲荷社
○:慈恵稲荷社、二・七市場跡
  旧中山道に面した慈恵稲荷神社の社頭に《市神様》と《市場定杭》が建てっている。二・七市場跡である。この市場の歴史は古く、豊臣秀吉の家臣・浅野長政が許可したと伝わっている。市神と定杭を残す市場跡は、全国的にも例がなく近世の商業史を知る上で貴重なものだそうだ。江戸期には毎月二と七の日、ここを中心に南北二町(約220m)の範囲で市が立ったという。
G:常盤公園(御殿跡)
 常盤公園は、徳川家康・秀忠が鷹狩りの際の休憩所、その後も《御殿跡》の名で幕府が保護。明治26年、ここに浦和地方裁判所が建設された。昭和48年、裁判所が県庁の南へ移転した後、常盤公園となる。公園正門前から旧中山道までは「市場通り」となっている。

常盤公園

市場通り:浦和区民まつり会場
H:浦和宿本陣跡
 浦和宿は日本橋を出て三番目の宿駅。この辺り一帯が本陣跡だが、明治になってすべての建物が取り払われ、当時の姿を残すのは市内緑区に移築した本陣表門のみである。

I:さくら草通り
 浦和駅開設時は停車場通り、その後郵便局通りと呼ばれた。1982年、県内初の歩行者専用ショッピングモールとして整備。通り名は市花である桜草に因む。

浦和宿本陣跡

さくら草通り:浦和区民まつり会場

さくら草通り:浦和区民まつり会場

鳥居のない調神社
J:調神社
 調神社は旧中山道に面した鎮守の森にある。調神社は正式には「つきじんじゃ」だが、地元では「つきのみやじんじゃ」と呼ばている。社伝によれば、開化天皇3年(紀元前156年)に創建された由緒ある神社である。
調神社にはなぜ、鳥居がないのか
 社名の《調》は租庸調の調。調はみつぎもの。調神社は武蔵・総国の調の集積所。調の運搬の妨げとなる鳥居が取り払われ今もそのままとなっている。
兎信仰
 時代が移ると《調》の役割も終わり、いつしか調は《つき》から《月》となり、兎を神の使いとする《月神信仰》と重なり守り神となったそうだ。

狛兎

狛兎

調公園:浦和区民まつり会場
K:浦和駅東口駅前市民広場

 地域コミュニティの醸成、地域住民の憩いの場、賑わいの創出のための施設。この目的に適合する行為であれば、一般の方々がそれぞれのニーズに応じて自由に使用することができる。

駅前市民広場:浦和区民まつり会場

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