21番札所 観音寺から22番札所 童子堂までは、車道歩き1.4Kmである。車道から 童子堂への道が分岐する角には、台座に坐した大きな地蔵尊が安置されている。安政四年(1857)と刻まれている。背後には武甲山が聳え、秩父公園橋の吊橋ケーブルが見える。 茅葺の山門には、童子仁王が置かれている。童顔で愛嬌があり童子の名にふさわしい仁王門となっている。仁王門の先にはこぢんまりした参道が童子堂(観音堂)へと導いてくれる。 童子堂の由来は、その昔、子供の間に天然痘が大流行したとき、山奥の華臺山から観世音を勧請し祈祷したところ、疫病はぴたりと治まったという。以来、子供の病気一切に霊験あらたかだということで童子堂と呼ばれるようになったそうだ。 境内には“身代り地蔵尊”が祀られている。戦時、この地区からも多くの出征兵を出したが、全員無事に復員し、地蔵様が身代わりになってくれたからだと言われているそうだ。また、とげぬき地蔵尊は、心身のとげ(故障・病気)を抜いて生涯の健康を守って下さるとのこと。その隣には、地蔵塚という大きな石を組上げた舞台のような塚がある。中には手足や首の取れた地蔵石像が祀られているとのことだ。 |
参詣日:2013/04/04 再訪日:2015/03/20 |
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観音寺〜童子堂 歩25分:地図帖 秩父札所道案内より |
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童子堂茅葺山門、右奥に観音堂 |
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仁王門(山門)の童子仁王 |
観音堂
![]() 身代わり地蔵 |
![]() とげぬき地蔵 |
![]() 地蔵塚 |
第18番神門寺からの再訪時に、第21番観音寺から江戸巡礼古道 “長尾根みち”
を辿り直接、第23番札所音楽寺を訪ねた後、22番札所 童子堂に向かった。
音楽寺の裏手から簡易舗装の細い道を下って行くと小集落に出たが、その先は完全な
山道となる。荒れた路をどんどん下るのだが、だんだん不安になった頃道標が現れホッとする。
車道を横断し、路傍に安置されたお地蔵さんの前を通ると観音寺からの道に出た。
![]() 狭い舗装道路を下る |
![]() 小集落に出る |
![]() 集落から先は登山路、道標にホッ |
![]() 山路が続く |
小鹿坂巡礼道を下り車道に出ると道標。童子堂まで5分
路傍に安置された地蔵、ほどなく第21番観音寺からの巡礼道と合流する