巨樹・老樹巡り


平成14年南側の大枝崩落

延命院の椎
えんめいいんのしい

種 類 スダジイ 樹齢 600年 幹周 5.5m 樹高 15m
指 定 東京都指定天然記念物  s05(1930)指定 訪問日 2012/11/13
住 所 東京都荒川区西日暮里 3-10-1 延命院 tel:03-3821-3995
交 通 JR山手線 日暮里駅西改札口 西200m
GPS N:35°43′40.2″  E:139°46′05.0″ その他 map      
メ モ  慶安元年(1648)創建の日蓮宗 延命院は、七面大明神を祀る江戸庶民の祈祷所でありたくさんの人々が参詣に訪れたといわれ、境内にある樹齢600年のシイも当時から地域の人々に親しまれてきた老樹であることが伺われる。天保七年(1648)の《江戸名所図会》にもこのシイの姿が描かれている。安政の大地震で堂宇は倒壊したがこのシイは生き残り、現在に至るまで都市化の進む日暮里の変貌を見続けてきたのであろう。
 かつては幹周り5.5m(平成九年調)の巨樹だったが、平成十四年に幹内部の腐朽が原因で南側の大枝が崩落、東側には民家が迫り、枝の広がりが抑えられ、強風に耐え続ける樹姿、或いは能舞台の鏡板に描かれた老松を思わせる現在の樹形となった。