巨樹・老樹巡り



根方に大きな洞

大楢峠の小楢
おおならとうげのこなら

種 類 コナラ 樹齢 400年 幹周 4.5m 樹高 27m
指 定  なし 訪問日 2012/11/30
所在地 東京都西多摩郡奥多摩町梅沢 大楢峠
交 通 JR青梅線 鳩ノ巣駅 南2.5km 徒歩1時間45分
GPS N:35°47′32.9″ E:139°07′50.0″ その他 map      
メ モ  大楢峠は、青梅線 鳩ノ巣駅から御岳山に登る登山路の中間地点にある。御岳山へはロープウエイが通じているので、歩いて登るハイカーは少ないだろうと思ったのだが途中、林道工事で大きく迂回させられた部分を除き、予想外によく踏まれた歩き易い登山路だ。
 たった一本の巨木を見るためだけに1時間45分の山登り、ベンチが置かれた雰囲気の良い大楢峠に着くとすぐにそれと分かる大木に出会う。昭文社の《山と高原地図 奥多摩》地図に大楢峠と並び《コナラの巨樹》と記されている。樹齢は400年、御岳詣での信者やハイカーを見続けてきた幹周り4.5mのコナラの大木、峠名の由来ともなった巨樹である。
 残念ながら寄る年波に根の2/3 は死に大きな洞となっている、上体は傾いていていつ倒壊してもおかしくない。寺社や街中の巨樹は、支柱などの手当てをしているものがほとんどだが、ここは奥深い山の中、自然の摂理に従う方が良いだろう。それでも、根回りが踏み固められないよう、数mの円形状に小石が積まれている。少しでも命長らえて欲しいと思うハイカーたちの願いなのだろう。私も小石を一つ積み重ねた。