川崎市「枝」落下事故 管理の東急ストア「心よりおわびしたい」

FNN 04/15 17:46

14日、神奈川・川崎市の商業施設で、ケヤキの枝が折れて落下し、6歳の女の子の頭を直撃、女の子は重傷を負った。
近くの住民は「(木が折れることを意識して歩く?)していなかったですね。びっくりしています」と話した。
事故の現場は、川崎市の鷺沼駅にほど近い商業施設「フレルさぎ沼」の敷地内。
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日午後3時ごろ、6歳の女の子が母親と妹と3人で習い事に向かっていたところ、ケヤキの枝が、高さ6.5メートルのところから折れ、長さおよそ9メートル、重さ20kgほどの枝が、女の子の頭を直撃した。
目撃者は「枝が突然バサッっていう感じで、大きい枝が落ちて、(その子は)当たったあとに、お母さんに抱えられていて、ちょっとぐったりした感じでした」と話した。
女の子は、頭の骨を折り、急性硬膜下血腫の重傷となっている。
木は樹齢40年近くで、東急ストアが管理している。
目撃者は「もうびっくりしました。枝が普通に落ちてくるなんて、思わないですし。そんな強風も吹いていなかったので」と話した。
木は、なぜ折れてしまったのか。
エコル樹木診断室の滝川正義樹木医は「枯れ枝が目につきますね。斜めに、途中、肌がむけたようになっている。あれは枯れていますね」と話した。
ケヤキなどの樹木は、日が当たらない枝を自ら枯らす性質があり、そうした枝は、いずれ、落ちてくるという。
今回、折れて落下した枝も枯れていて、折れ口は一部が腐っていた。
滝川正義樹木医は「明らかに枯れている枝は、どんどん気がついたら切っていくべき」と話した。
通常、街路樹の管理は、どのように行われているのか。
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日の事故を受け、市の職員が道路沿いのケヤキの木などを目視で確認していた。
川崎市では、普段から、目視で街路樹の確認を行っているという。
確認作業で来た川崎市の職員は、「あれ、駄目だな」、「ちょっとはがれちゃってるじゃないですか。はがれちゃっているので、樹皮が」、「ああいうのが、枯れ木で落ちてくる可能性があるので。(剪定(せんてい)対象?)剪定、もしくは伐採になります」と話した。
自治体から依頼された業者が、剪定や伐採を行う。
川崎市の公園では、剪定作業が行われていた。
そのとき、重要なのが枯れ枝を切ること。
剪定作業をする人は、「生きている枝は、折ってもなかなか折れないが、枯れ枝は、簡単に割り箸みたいな感じで(折れる)」と話した。
この業者は、2013年、現場周辺の桜並木の剪定を行ったという。
都市造園建設の持田豊実1級造園施工管理技士は、事故が起きた木についても、「(折れた)木自体が、枝が混んでいたので、あの状態だと、木自体にもよくないので。切った方がいいだろうなと(思っていた)」と話した。
しかし、今回事故が起きた木は、私有地にあるため、市の管理の対象外だった。
事故が起きた木を管理する東急ストアは、「けがをした方、ご家族には、心よりおわびしたい。誠心誠意対応させていただきたい」とコメントしている。