巨樹・老樹巡り


善光寺坂の椋
ぜんこうじざかのむくのき

種 類 イロハ 樹齢 300年 幹周 4.7m 樹高 8m
指 定  なし 訪問日 2012/11/02
住 所 東京都文京区小石川 3-17-12 澤蔵司稲荷(慈眼院) tel:03-3811-1327
交 通 地下鉄 三田線 or 大江戸線 春日駅 北西600m 澤蔵司稲荷(慈眼院)前
GPS N:35°42′41.6″  E:139°44′54.2″ その他 map      
メ モ  徳川家康の生母於大の方や豊臣秀頼の妻だった千姫の墓がある伝通院の山門前の道を東へ下ると小石川善光寺前に出る。この坂道が善光寺坂である。ムクノキは坂の途中にあるが、もともとはすべて伝通院の寺域だったようだ。江戸時代、伝通院の学寮で修行した澤蔵司(たくぞうす)という僧が修行の恩返しに寺内に稲荷を祀り、御神木としてムクノキを植えたとされている。
 時を経て、ムクノキは稲荷の境内から切り離され、道路の真ん中になってしまった。当然、邪魔だということで何度も伐採されそうになったが、その度に工事関係者に不慮の事故が続きとりやめになったそうだ。その後ムクノキは、ガードレールで囲まれ両側に車を通していたが現在は、片側の車道を歩道と植え込みにして樹を守っている。幹は空洞化しており、樹皮もかなり傷んでいるが葉は十分茂っていて樹勢は悪くなさそうだ。