心配より工夫

  仏教は覚悟の宗教だから、しっかり腹が決まったら、何が起ころうと心配はないはずだ。しかし、工夫はしなければならぬ。一番いい例は医者だ。どんな名医でも、自分の子供の重体の時には脈をとる手が乱れる。それは心配があるからだ。赤の他人の医者だったら心配もせず、工夫だけするから、立派に脈もとれ、病気も治せるのだ。だから、『心配はするな、工夫だけせよ』という境地が大事なのだ。

宗教家 木津無庵

心配、工夫、不安

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