村の競技会でも、町の選手権でもなんでもいい、自分が目標とした場で出し切ったものこそが、その人の実力なのだ。
『実力がありながら、あまりにも周囲の期待が大きすぎて、プレッシャーに敗れてしまった』などと、よくいわれる。
しかし、勝敗には『時の運』がつきまとうとしても、それは持てるものを発揮した場合に限られることであり、練習や人の見ていない気楽なところでいくら素晴らしい記録を出しても、ここ一番で萎縮してしまったら、その人の現在の実力はそれだけのものでしかなかったと考えるべきなのだ。
NHKスポーツキャスター 羽佐間正雄
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