初夏 時候

ID 俳句 作者 季語 主ID
6532 噴水の玉とびちがふ五月かな 中村汀女 五月 1199
7968 谷川の水飛沫して五月空 高澤良一 五月 1199
6534 五月の風大空を吹き路地を吹き 富安風生 五月 1199
4552 白き花多し五月の山に来て 田中きよ子 五月 1199
4551 白樺の白さまぶしき風五月 辻奈美子 五月 1199
2004 白壁をたたいて通る風五月 上田日差子 五月 1199
762 かいじんどう花名も不思議五月かな 陽溜 五月 1199
8823 この顔を五月の風にあづけけり 三吉みどり 五月 1199
8792 すんなりと風を通して五月の木 水戸吐玉 五月 1199
6539 木々の香にむかひて歩む五月来ぬ 水原秋櫻子 五月 1199
4364 夏めくや塗替へて居る山の駅 森夢筆 夏めく 1200
1095 木々密に杉苔密に夏めく日 清水青風 夏めく 1200
1093 夏めくといふは風より水音に 三輪満子 夏めく 1200
4947 岩稜の鎖の艶も夏めけり 遊歩 夏めく 1200
3932 夏めく尾瀬ま白き夢のごとき花 前川泰之 夏めく 1200
7897 夏来たる青空高し浅間山 氏名不詳 夏来たる 1201
3652 おそるべき君らの乳房夏来る 西東三鬼 夏来る 1201
4399 小さな村の小さな祠夏来たる 加地英子 夏来たる 1201
7295 書留で立夏一式送ります 北野元玄 立夏 1201
7930 鬼羊歯の濃緑の渦夏来る 松浦靖子 夏来る 1201
7883 山里の青き空より夏に入る 山本林雨 夏に入る 1201
3337 乙女摘む二芯二葉夏は来ぬ 梅沢富美男 夏は来ぬ 1201
7547 竹筒に山の花挿す立夏かな 神尾久美子 立夏 1201
7263 採寸に挙げる両の手夏に入る 林昭太郎 夏に入る 1201
7216 公園の蛇口上向き夏に入る 浜元さざ波 夏に入る 1201
6892 風抜けて 連なる鳥居に 夏来たる 不詳 夏来たる 1201
4953 水たまりの小さき漣夏来たる 丘みどり 夏来たる 1201
4545 森の樹に白き花増え夏来る 川上実枝子 夏来る 1201
4544 月山の肌現れて夏立ちぬ 生島丹生 夏立ち 1201
7599 源流は雲湧くところ夏来る 仲井晃峯 夏来る 1201
4550 初夏の風白樺の林より 五藤美智子 初夏 1202
7315 堂々と初夏を駆け行く女車夫 工藤綾子 初夏 1202
7016 遠のける音(おと)はつなつの海は凪 小島瑠璃子 はつなつ 1202
6722 祖母と来たあの初夏の山青き空 不詳 初夏 1202
6547 はつなつのおほきな雲の翼かな 高田正子 はつなつ 1202
6545 八ヶ岳首夏の赤肌日に連ね 井上倭子 首夏 1202
6543 ひびきよき夏のはじめの渓の音 大石懋 夏のはじめ 1202
4547 初夏や雲に座りし槍穂高 松島宣子 はつ夏 1202
2164 森は友海は父母なり初夏の風 中西洋 初夏 1202
6544 展望に捉へし初夏の近江富士 伊東まさ子 初夏 1202
1579 初夏の山立めぐり四方に風 水原秋櫻子 初夏 1202
8820 嶺暸かに初夏の市民ゆく 飯田龍太 初夏 1202
8821 お早うと言ふはつなつのひびきなり 奥坂まや はつなつ 1202
8822 初夏の木々それぞれの名の眩し 村上鞆彦 初夏 1202
8779 ジーンズに腰骨入るる薄暑かな 恩田侑布子 薄暑 1205
8778 はたらいてもう昼が来て薄暑かな 能村登四郎 薄暑 1205
8777 自転車のベル小ざかしき路地薄暑 永井龍男 薄暑 1205
8780 背を流す人を笑いて母薄暑 大菅興子 薄暑 1205
8851 地下鉄の遠き出口や夕薄暑 太田尭 薄暑 1205
4899 地図を手に社寺訪う京の街薄暑 小野三郎 薄暑 1205
7609 百獣の王の欠伸や園薄暑 達哉 薄暑 1205
8783 抱く犬の鼓動の早き薄暑かな 井上じろ 薄暑 1205
6049 岩壁を登攀の背や薄暑光 梅枝あゆみ 薄暑光 1205
8781 噺家の扇づかひも薄暑かな 宇野信夫 薄暑 1205
4371 森を出て又森に入る薄暑かな 村田近子 薄暑 1205
8909 はたらいてもう昼が来て薄暑かな 能村登四郎 薄暑 1205
8784 踏石の歩巾に合はぬ夕薄暑 松島あきら 薄暑 1205
8782 バスはるかゆらめいてみゆ薄暑かな 白石冬美 薄暑 1205
6059 山頂に児童走れば薄暑光 飯田龍太 薄暑光 1205
6063 麦秋や雲よりうへの山畠 梅室 麦秋 1210
4907 大股で歩くふるさと麦の秋 堤亜由美 麦の秋 1210
1770 麦秋や筑波二峰の晴れわたり 原雅子添削 麦秋 1210
8787 麦秋や一両電車遠ざかる 小沢青凡 麦秋 1210
7877 明月やうすき煙の浅間山 野村泊月 明月 1210