宿
中山道遊山旅


2013/09/19
2016/05/12





宿
須原宿 1里30丁23間=7.54Km 野尻宿




中央線 須原駅
須原宿
 国道19号線から旧道が分岐する地点の《須原宿》の大きな看板から5分ほど行くと須原駅前に出る。駅前の緩い下り坂を下りて行くと須原宿だ。江戸時代初期には現在の場所よりも右手の木曽川沿いにあったが、正徳五年(1715)の大洪水で流され、少し高い現在の位置に移ったそうだ。復興した須原は清水がいたるところから湧き出る宿として知られている。今も当時のままに「水舟(丸太をくり抜いた水飲場)」や水神が祀られている。
 古い家並みの中には、御嶽山信仰の看板「三都講」を掲げた「講宿」も健在だ。

水舟と正岡子規歌碑

須原宿の家並

講宿 かしわ屋

定勝寺 水舟
定勝寺
 宿外れにある定勝寺は、嘉慶年間(1387〜1388)に木曽親豊が木曽川付近に創建。その後、木曽川の洪水で荒廃したものを、1598年犬山城主石川光吉がこの地に再建した。昭和27年(1952)に山門、本堂、庫裏が国の重要文化財に指定されている。

 宿外れになると急に殺風景な道となる。ゆるやかな上り坂を行き、中央線の踏切を渡りしばらくすると展望が開ける。下り坂に変わり、しばらく行くと橋場集落に出る。

定勝寺山門

木曽川沿いを行く

大桑集落に向かって

天長院
大桑駅
 橋場集落を抜け、街道の面影を残す道を行くと左手に室町時代木曽家祈願所であった天長院の大屋根が見えしばらく行くと弓矢の集落に入る。小さな沢を渡り大桑役場への十字路を右に行くとすぐに大桑駅に着く。南木曽駅まで行く予定だったが、靴擦れができここで打ち切ることにする。

以上:2013/09/19

大桑集落を行く

大桑駅
 3年ぶりの中山道歩き再開である。

弓矢一里塚(2016/05/12)
 大桑駅の裏手、中央線と国道19号をガードでくぐり、渡った先に弓矢一里塚がある。初期の中山道は「鎌倉古道」でもあり、木曾川近くを通っていたので一里塚もそこに築かれたとのこと。ここには弓矢氏の墓もあるので地名と関係しているのだろう。
 一里塚を後に国道まで戻ると、大桑駅のすぐ真後ろに出る。国道を少し行くと、踏切を渡った中山道と合流する。

大桑駅ホームより国道19号線を見下ろす

弓矢一里塚

中山道と国道19号合流付近

道の駅 大桑
  国道19号線の歩道を行くと、明治天皇野立所碑のすぐ先に「道の駅大桑」がある。さらに少し行くと国道から旧道が右に分岐、ガードを右に左にとくぐり急坂で知られた「くら坂」を上りきると野尻宿入口となる。


             イボ石、高札場跡

木曽川沿いを野尻宿に向かう
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