青松葉山

  青松葉山は、これまで残雪期限定の山であった。冬は雪が深く、雪解け後は深い藪山のため残雪期の4月中旬から下旬頃にしか登れない山であった。早池峰山の展望に優れ、山頂付近はアオモリトドマツの大群生地、残雪とのコントラストが美しく人気の山のようである。

 最近、宮古市川井地区から新たな登山路が開かれた。アオモリトドマツの純林が売りである。標高1365m、登山口からの標高差は520mほどだ。

 広々切り開かれた登山路はニリンソウの大群落、足の置場もないほどだ。踏みつけないように慎重に歩を進める。しばらくは沢沿いに行き、沢を離れると芽吹きはじめた雑木林の気持ち良い路となる。《木の博物館》と銘打つだけあって、幹に樹木名札が取り付けられている。ブナ、シナノキ、ダケカンバそしてタカネザクラの群生地を過ぎると尾根に出る。

 前方に針葉樹林の森が現れる。森に分け入ると残雪におおわれている。広々としたゆるやかな起伏の中、アオモリトドマツを縫うように頂を探し求める。地上から4mほど、アオモリトドマツの幹に取りつけた《青松葉山》の山頂標識を認める。樹木の間から早池峰山も顔を見せている。山頂から少し離れた日溜りで昼食後、往路を下る。

山行日:2014/05/19

青松葉山登山ガイド

櫃取(ヒットリ)湿原の牧場より東方の青松葉山を望む(2014/05/18)

達曽部林道:登山口付近 《木の博物館》案内板が立つ登山口

ニリンソウに覆われた登山路、足の踏み場もない

しばらくは沢沿いの路を行く

渡渉も

登山路脇の大木 シナノキ

全容を現す早池峰山

ミネザクラ群生地を行く

アオモリトドマツを縫い山頂を目指す 青松葉山山頂

前方に早池峰山を眺めながら往路を下る

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