兜明神岳

 兜明神岳は、盛岡市と宮古市の堺、北上山地の中央部にある標高1,005mの山である。蛇紋岩でできた山頂に特徴があり東北百名山に選定されている。
 登山口の“区界高原ウオーキングセンター”の駐車場に車を停める。萌え出る木々の芽が萌黄色・浅緑色・濃緑色とさまざまに彩る登山路を行く。緩やかな上り坂の路傍には、エンレイソウ、ニリンソウ、名残のカタクリなどが咲いている。のんびり歩いて40分、かぶと広場を抜けると岩混じりの急登となり、ほどなく山頂直下に辿りつく。山頂まで標高差20〜30m、かぶと状の岩塊には鎖も梯子もない。手掛かり足掛かりは豊富なのだが、ひとたび怖じけづけば手強い岩場だ。「三点確保、三点確保」と呪文を唱えながら慎重に登る。小さな石の祠が鎮座する狭い山頂は、2〜3人位しか休むことができない。つぎつぎと登ってくる人もいる。全方位の展望を楽しむゆとりもなく早々に山頂を後にする。

山行日:2014/05/18

兜明神岳ハイキングコース

萌え出る木々の芽に彩られた登山路

かぶと広場より山頂を望む

かぶと広場を抜けると岩混じりの急登となる

頂上直下、兜状の岩場

登りより下りが怖いのだ〜

馬っこ広場

芽吹き前の雑木林を下る

帰路、国道106号線より兜明神岳を望む

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