【茅ヶ岳、金ヶ岳】深田久弥氏終焉の山

シリーズ 日本二百名山   
山梨百名山     
山 名 茅ヶ岳、金ヶ岳
山行日 2013年5月25日(土)
交 通 貸切バス
参加者 14名
歩行時間 6時間
コース 深田公園→女岩→深田氏終焉地碑→茅ヶ岳→金ヶ岳→ふれあいの里


深田記念公園駐車場
 今にも降り出しそうな曇天の空の下 6:30 上尾駅前出発。圏央道から中央道へ。笹子トンネルを抜けると一転、真っ青な空が広がり、小さな歓声があがる。登山口の深田記念公園駐車場着 9:00。
万緑に分け入り目指す茅ヶ岳
さみどりに埋もれギンラン低く咲き

 Kさんの音頭で軽い体操後、新緑の森に分け入る。13年ぶり2度目の茅ヶ岳、前回は深田公園から金ヶ岳を往復したが今回は、金ヶ岳から直接、明野へ下るので多少は楽だろう。幅広でゆるやかな上り坂が真っ直ぐに伸びている。足取りも口も軽やか、路端にはギンランがつつましやかに咲いている。

公園から新緑の森に分け入る

舗装林道を横切る

しだいに傾斜もきつくなり登山路らしくなる

女岩手前でひと休み
 30分ほど行くと舗装林道を横切る。しだいに傾斜もきつくなり登山道らしい登りとなる。女岩の50m手前でひと休み後、いよいよ尾根にでる急登のはじまりだ。
 しばらくして尾根に出るとOさんが「浦和レッズの応援歌を!」と叫ぶ。「・・・??」、Oさんは歌いだす「オネー、オネオネオネー・・・」。ドッとあがる笑い声。疲れを忘れさせてくれる。
女岩上方の急登

深田久弥氏終焉地碑
 余りの急登に鈍った身体が悲鳴を上げる。仲間のサポートを受け最後尾をゆっくりと行くことにする。しばらくして深田久弥終焉地にたどり着く。15年ほど前、BSで放映された《日本百名山》に魅せられ山歩きをはじめた典型的ミーハー・ハイカー。山歩の楽しさを教えてくれた深田氏に感謝の意を込め終焉地碑に頭を垂れる。
頂はと見上げる先に青き空

 「頂上は近い、あと少し!」の励ましに、足を止め頂上に目をやると真っ青な空が広がっている。あと少しが遠い。
 喘ぎ喘ぎ登りついた茅ヶ岳山頂。仲間が待っていてくれたがそれ以上に大勢のハイカーが休んでいる。田舎のお祭りよりもすごい人出に、そそくさと山頂を後にする。

右の写真:山頂標識の左から甲斐駒、仙丈、白根三山、鳳凰三山

茅ヶ岳山頂より南アルプスを望む

茅ヶ岳山頂より金ヶ岳
 行く手に金ヶ岳、その左には八ヶ岳がしっかりと見て取れる。しばし下った平坦地で昼食。「山頂よりここで食べる方がずっといいですね」と通り過ぎるハイカーが羨ましがる。昼食後、さらに下って鞍部へ。

鞍部手前の平坦地で昼食

石門をくぐり抜ける
急登に喘ぐ足元岩鏡

 うんざりするほど下った後、茅ヶ岳より60mも高い金ヶ岳へ。石門をくぐり抜け急坂の登り返し。路傍に咲き乱れるイワカガミを愛でるゆとりさえない。南峰手前の大岩から茅ヶ岳を振り返り、いくつかの偽ピークを過ぎ、金ヶ岳山頂へ。

南峰手前の大岩:左端に茅ヶ岳

金ヶ岳山頂
頂に山の黄の花キンポウゲ

 先行した仲間の声が聞こえる。あと一息、気力を振り絞りたどり着いた金ヶ岳。足下ばかり見ての登頂、真っ先に花びらを黄色く輝かせて群れ咲くミヤマキンポウゲが目に入る。暖かくなったこともあり、展望はいまいち、早々に集合写真を撮って下山する。
緑さす険路下りに息抜けず

 金ヶ岳の下り、しばらくは痩せ尾根の岩場の急斜面。目の覚めるような若葉の緑に覆われた岩場の急降下、彩の優しさとは裏腹に息の抜けない険路が続く。下るにつれ傾斜が緩み、しだいにルンルン気分になる。尾根を吹き抜ける風の香にも気が回る。

難所を抜け緩斜面の下り
新緑の尾根吹き抜ける風清か
風受けて休む木陰に日の斑

 緊張感から解放され、心地よいさわやかな5月の風を受けての尾根路でのひと休み、まさに至福の時だ。ふと目をやると真っ青な空から注ぐ木漏れ日がゆらぐ斑模様を映し出す。ゆったりとした時が流れゆくようだ。15:30 全員無事に待機するバスに到着する。
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