【七時雨山】広々した牧草地に癒しの山

シリーズ 新日本百名山
東北百名山    
山 名 七時雨山
山行日 2013年5月20日(月)
アクセス レンタカー
参加者 6名
歩行時間 約3時間
コース 山荘⇔北峰⇔南峰

 七時雨山は、岩手県の北西部に位置する山である。八幡平市にあり、新日本百名山や東北百名山に選ばれている。“七時雨”は、日に何度も天気が変わることからつけられた名だそうだ。

山荘の赤屋根と七時雨七時雨山
 昨日、安家森下山後、七時雨山荘に向かう途中、ひときわ目立つ双耳峰の山が七時雨山である。県道から山荘への分岐辺りから眺める七時雨山は、山荘の赤屋根と相俟って一幅の絵を見るようだ。
 目を覚ますほどの夜中の雨は、朝方には止んだものの霧が立ち込め遠望は期待できない。ゆっくりと朝食を覚ませ8時過ぎに山荘出発。10分ほど行くと、満開の一本桜。山荘の方によると、日曜の昨日は、この桜を見に大勢の人が押し掛けたそうだ。

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満開の大山桜

牧草地のシナノキ
 道標に従い、広大な田代平の牧草地を行く。霧の中にシナノキの巨木が幻想的に聳えている。牛が木陰で陽ざしを避けるためのもので、ポツリポツリと巨木が目につく。

 このシナノキは、環境省の巨樹巨木林調査に載っていないが、日本有数のシナノキの巨木であることは間違いない。

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牧場の鉄柵

牧草地の巨木
 道標に従い牧場内を行き、出口の鉄柵を抜けてしばらくすると、3合目を示す真新しい道標と“頂上へ2km”の古い道標が立っている。ここからは樹林の中の路となる。
3合目

八合目
 霧に覆われた芽吹きはじめの落葉樹林帯は、しっとりとした趣があり快適な山歩きとなる。

 四合目、五合目と合目ごとに標識がある。八合目を通り過ぎしばらくすると展望が利きそうだが霧が晴れず何も見えない。小さなアップダウンを2度繰り返し北峰に到着。
 北峰は南峰より3m低いが一等三角点が置かれている。ガスに覆われ展望は全くない。早々に、300m先の南峰に向かう。
七時雨山北峰山頂

鞍部付近の残雪帯
 いったん下ると鞍部には思わぬ残雪、昨日の日曜日、多くのハイカーに踏みつけられた泥まみれの笹が、昨夜の大雨で起き上がり登り返しに難儀する。
 南峰の頂上は小広く視界を遮るものはないが霧で展望は望めない。山頂には、石の獅子頭の権現様が祀られている。明治14年の文字が刻まれているそうだ。
七時雨山南峰山頂の獅子頭

牧草地をのんびり下る
 下山は往路をたどる。三合目に戻る辺りから陽が射しはじめる。萌木色に染まる木々を見ながら広々した牧草地ののんびり下りは至福の時だ。往路で見たシナノキや大山桜に再度立ち寄り堪能する。
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