ミョウギイワザクラ

【丁須の頭、御岳】裏妙義、意に反し逆周回コースを

山 名  丁須の頭、御岳
山行日  2011年5月8日(日)
アクセス  マイカー
歩行時間  7時間15分(昼食休憩も含む)
コース 登山口→第二不動の滝→丁須の頭→御岳→麻苧の滝→登山口
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 登山口 7:45 7:55
 第二不動の滝 8:55 9:05
 丁須の頭付近 10:25 11:00
 国民宿舎分岐 11:18
 御岳 12:35 12:45
 懺悔岩 14:20 14:25
 麻苧の滝 14:55 15:00
 登山口 15:10
関連情報                   アクセスカウンター
地形図
▼長野 (20万)/御代田(5)南軽井沢(2.5)
参考HP ▼2004/11/06-丁須の頭(丁須岩)1
▼2009/10/18-
丁須の頭[2009.10.18]
問合せ ▼下仁田町役場商工観光課 TEL 0274-82-2111
安中市役所松井田支所 TEL 027-393-1111

  裏妙義とは、表妙義とを隔ててる妙義湖に注ぐ中木川の北側に連なる御岳、丁須ノ頭、烏帽子岩、谷急山などの山群を指す。丁の字に似た形の丁須ノ頭は、裏妙義の中心にあり展望に優れている。

 大宮を6時ころ出て、東松山ICで関越自動車道に乗り、松井田妙義ICで下り登山口の駐車スペースに7時45分頃到着する。

登山口の駐車スペース

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登山ポストの置かれた登山口、中央奥に道標

 登山口の道標は、御岳コースも鍵沢コースも同じ方向を指している。すぐに分岐に出るはずなのになかなか分岐しない。いつしか相当な急登となり、意に反して鍵沢コースを進んでいると知る。戻る気はなく、予定とは逆コースをとることにする。

登山口道標拡大

 緑萌え立つ沢沿いの路をたどり、第二不動の滝付近ででひと休み。滝のところで右岸に渡りやがて沢から離れ急登となる。

第二不動の滝

 クサリ場を数ヶ所こなし30mほどの長いクサリ場を登り切ると稜線のルンゼに出る。

30mほどのクサリ

 ルンゼのすぐ右にお目当てのミョウギイワザクラが一輪咲いていた。丁須の頭はルンゼのすぐ左に異様な姿を見せている。

丁須の頭を見上げる

丁須の頭基部まで上る

 丁須の頭の基部まで上る。ここまでが限界、表妙義の岩峰群や浅間山などの展望を楽しむ。

丁須の頭基部から望む表妙義の岩峰群

 昼食を済ませ御岳コースを下ることにする。国民宿舎を示す道標に従いしばらくこれを下るが左に分岐するはずの御岳コースがなかなか見つからない。朝のコース間違いもあり、いったん元に戻るがやはりよく分からない。2,3目にする道標は国民宿舎を示すものだけ。御岳や横川をを示す道標がないのが不思議だ。先ほどバックした少し先まで行っても御岳コースの分岐が分からなければ、往路の鍵沢コースを下ることにして先に進む。

 バックした地点から数分も行くと、立派な道標の立つ分岐に出た。国民宿舎への路を右に分け左の御岳コースを行く。ひと安心したが、このコースは痩せ尾根の危険個所が連続する路、気の抜けない上り下りが続く。難所を下りホッと振り返ると丁須の頭はまだすぐそこに聳り立っている。《山と高原地図》を見るとまだまだ続く危険個所に気を引き締める。

丁須の頭を振り返る

 ちょっとした高みを巻いていると思われるしっかりした踏み跡を辿って行くと極端な痩せ尾根の岩場の下り、わずか5mほどだがクサリはおろか手がかりとなる立ち木一本なし。これまでよりも一段と怖い路だ。その先も踏み跡は続くがだんだん怪しくなる。リーダーが高みへの分岐まで戻りそちらの路が正しいことを確認する。

V字のアップダウンが続く

  御岳コースを下りに使うハイカーは少ないのだろう、登りでは間違いようがないが、あまりにしっかりした踏み跡であり下りの場合は引きずり込まれる人が多いためかよりしっかりした踏み跡になっているのだろう。

  引き続き痩せた岩稜帯、V字状のアップダウンが繰り返されまったく気が抜けない。ようやく、立派な御嶽大神の石碑の立つ御岳に到着。三等三角点の山頂からは丁須岩が遙か遠くに見える。ここまで来るとなんとなくホッとする。

御岳山頂、丁須の頭がポツリと見える

  御岳から先もクサリ場が続くがさしたることはない。ミョウギイワザクラの小群落を何度か目にするなかに、白色の花にも出会う。

白花のミョウギイワザクラ

 またまた下りゆえの路迷い。しっかりした踏み跡が真っ直ぐに続く稜線の路の左下に荒れた路が分岐している。疑うこともなく直進するが1分ほど行くと路が怪しくなる。戻ってその分岐を確かめようと一歩足を下すとグズグズと崩れるほどの悪路だが、この路が正規のルート、はじめての人はたぶん10人が10人間違えると思われる分岐だ。もちろん登りでは間違いようがない。

 しばらくきつい登りが続き産泰山山頂、さらに30分ほど雑木林の快適な路を下り鼻曲りへ、懺悔岩から「鉄道文化むら」がミニチュア模型のように見下ろせる。

懺悔岩より見下ろす《鉄道文化村》

  さて、朝のコース間違いだが、登山口の新しい道標は両コースとも同じ方向を指していおるが古い方の道標は、微妙に指している方向が違う。分かってみれば、新しい道標も両コースの矢印の色や大きさ・記載位置など気になる点があったのである。

 いくつかのクサリ場をこなし、最後の難関《麻苧(あさお)の滝》脇に下る10mほどのクサリ場も、数えきれないくらいのクサリ場を体験したので、さほど苦労することなくこなすとあとは遊歩道で車に戻るだけだ。

麻苧(あさお)の滝