【破風山】巡礼道を辿り秩父盆地を眼下に、奥武蔵の山々を望む

山 名  破風山(はっぷさん)
山行日  2011年1月16日(日)
アクセス  電車、バス
歩行時間  4時間30分(除く昼食休憩)
コース 秩父 華厳の滝→水潜寺→札立峠→鞍掛山→札立峠→破風山→休憩舎→野巻→皆野駅
関連情報                          アクセスカウンター
地形図
▼宇都宮 (20万)/寄居(5)/皆野(2.5)
交通 ▼大宮駅6:54⇒7:34熊谷駅7::41⇒8:35皆野駅
  皆野駅8:40⇒9:00秩父 華厳の滝BS

▼JR:\570x2 秩父鉄道フリー切符:\1400 バス:\250
参考HP ▼2005/09/10-破風山ハイキング日記 
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 華厳の滝BS 9:00 9:05
 水潜寺 9:45 10:00
 札立峠 10:38 10:44
 鞍掛山 11:03 11:08
 札立峠 11:23
 破風 11:41 11:46
 休憩舎(昼食) 11:48 12:23
 車道 13:30 13:35
 皆野橋 13:52
 皆野駅 14:10

  破風山は、秩父盆地の北西に位置し、北の山麓には、日本百観音霊場及び秩父三十四ヶ所札所めぐりの結願時である水潜寺を擁している。古くから登山路も整備され、首都圏自然歩道、関東ふれあいの道にもなっている。

  秩父鉄道 皆野駅発 8:40 のバスに乗り、登山口の水潜寺を通り過ぎ、秩父華厳の滝で降りる。連日の厳しい寒さで半分氷結した滝を見てバス通りを戻って水潜寺に向かう。

秩父 華厳の滝

水潜寺参道の三十三観音像

 登山口の水潜寺は秩父三十四ヶ所霊場及び日本百観音霊場の結願の寺。長い札所巡礼を終え奥の院の水潜りの岩屋(寺名由来)で再生儀礼の胎内潜りをし、笈摺を納めて心身ともに清浄になって俗世に戻る寺だそうだが現在、胎内くぐりは禁止されている。

水潜りの岩屋

  登山路は、巡礼路とは逆に三十三番札所の菊水寺へ向け札立峠に向かう。植林帯の寒々とした沢沿いの路、岩屋の天井から長いつららが垂れ下がっている。

札立峠への路沿いの岩屋につららが

札立峠

 いかにも巡礼路らしい名の札立峠、峠に立つ案内板に描かれている巡礼を見ていると、鈴を鳴らしながら峠を越えていく巡礼が思い浮かぶ。

 破風山は、峠を左に曲がるのだが、右に曲がりニョッキン(如金)なる岩峰に寄り道をする。岩峰への路は、南面が切れ落ちた岩稜で、これまでの巡礼路とは一転、ちょっぴりスリルのある路だ。岩を巻いたり鎖で越えたりと、登山路らしい路を15分ほど行くと5mくらいの岩塔が立っている。 岩塔の少し先のピークが鞍掛山、雲取山、和名倉山方面の山々が一望できる。

 札立峠まで戻って破風山に向かう。こちらは、落ち葉の降り積もる雑木林の歩き易い路だが、風とともに粉雪が舞いはじめとにかく寒い。山頂直下の急坂を登っても汗ひとつかかない。

ニョッキン

破風山への登山路

破風山山頂

 展望の良さで知られた破風山山頂、秩父盆地越に大霧山、丸山、武甲山など奥武蔵の山々が見渡せる。ここで昼食としたいところだが、寒すぎて長居はできない。早々に山頂を後にして鞍部の休憩舎で昼食とする。

  粉雪吹き込む壁のないあずま屋、とてもゆっくりしてはいられない。30分ほどで休憩舎を後に野巻へ向かう。落葉の尾根路をしばらく下るとゆず園の舗装道路となるが、すぐまた山路の急坂下りとなる。

休憩舎

荒川の彼方に宝登山

  やがて杉木立の林道、下るにつれ日も射しはじめ暖かくもなり、のんびりとした歩みで皆野駅に向かう。荒川を皆野橋で渡る左に宝登山が望める。

山頂より秩父盆地と奥武蔵の山々(画像クリックで拡大)