【大坊山、大小山】岩尾根と好展望の里山縦走

関連情報                          
地形図
▼宇都宮 (20万)/栃木(5)/田沼(2.5)
交通 ▼大宮6:12⇒6:32久喜6:44⇒7:12館林7:13⇒7:28足利市7:50=バス⇒8:07上宮先BS
▼JR:\320  東武鉄道:\500
参考HP ▼2008/12/11-大小山・大坊山 ハイキング
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 上宮先BS 8:07 8:10
 長林寺 8:20 8:25
 浅間山 8:40 8:45
 見晴台 9:35 10:00
 大坊山 11:05 11:15
 分岐(昼食) 11:25 13:10
 越床峠 13:50
 大小山(妙義山) 15:00 15:03
 あずま屋 15:15 15:18
 阿夫利神社 15:40
 富田駅 16:15 16:17
山 名  大坊山、大小山
山行日  2011年1月14日(金)
歩行時間  5時間30分(小休止含む)
コース  上宮先→長林寺→浅間山→見晴台→大坊山→越床峠→大小山→阿夫利神社→富田駅

  大坊山と大小山はともに足利市の東部に位置する。低山ながら岩尾根と明るい雑木林、山頂からの360度の展望など変化に富み、要所には道標やベンチもしっかりと整備されている。晩秋から初春にかけて日だまりハイクを愉しむのに格好のコースである。

 登山に使えるバスは、東武伊勢崎線 足利市駅発7:50の1本のみ、連日の寒波来襲でバスを待つ間の寒さが堪える。登山口バス停 上宮先で降り長林寺に向かう。住宅街を抜け長林寺境内の大坊山ハイキング案内板で今日のコースを確認する。

長林寺境内

小さな社が祀られた浅間山山頂

 池を半周しゆるやかな登り坂を少し行くと道了尊(大権現)、ここからは登山路らしくなり、冬枯れの明るく気持ちの良い雑木林の路を10分ほど登ると最初のピーク、小さな社が祀られた浅間山山頂に着く。

  山頂からひと下り、縦走路を貫く自衛隊道路を横断し、幅広のゆったりした上り坂の道をしばらく行くと林道終点、林野庁の大きな案内板《大坊山周辺案内図》が立っている。ここから登山路となり登りはじめるとすぐに、健脚コースと初心者コースに分岐する。

健脚コース、初心者コース分岐

足利市街地の彼方に薄らと富士山

  右の初心者コースを10分ほど登ると小ピーク、展望が開け富士山・赤城山・日光連山の方角を示す標識が立っている。煙突の煙が真っ直ぐに昇る市街地の彼方に富士山が薄らと見えている。

 気温も上がり風もなく快適なハイキング日和となる。展望に恵まれた稜線の路、アップダウンを繰り返し360度大展望の見晴台に出る。

快適な雑木林の稜線歩き

  見晴台からは、関東平野が一望でき、北の日光連山、その左に赤城山、榛名山、西に真っ白な浅間山、南にはかすかに富士山も見えている。立ち去りがたく、お茶を飲みながら飽かずに眺め続ける。

日光連山

 見晴台を後にし、前方に大坊山を見ながら岩稜帯の尾根路を行く。小さなピークを何度か越えると大坊山・大小山の分岐に着く。この辺りまで来るとハイカーとすれ違うようになる。

見晴台付近より大坊山

 分岐を右に折れいったん下って登り返すと、大山祇神社奥ノ宮が祀られた広々した大坊山山頂に着く。数人のハイカーと挨拶を交わす。
 分岐まで戻ってゆっくりと昼食をとる。目の前に大展望、風もない日だまりで食べるラーメンそしてケーキとコーヒー、まさに至福のひとときだ。

大坊山山頂

  分岐を後にして、左眼下にゴルフ場、前方に山頂付近がガレたピーク、右には目指す大小山への山並みを見ながら引き続き気もちの良い岩の稜線を行く。

大小山の山並み

ピークの断崖から見下ろす砕石場

 右に大小山へのまき路を分け、左のガレ場の急登を登り詰めると断崖の眼下に採石場が見える。ピークからトラロープの張られた急斜面を一気に下り越床峠へ。

 ひと登りすると大小山への稜線が一望できる。ロープが張られた岩場など少々スリルある岩稜帯の尾根路のアップダウンを数回繰り返し、急登をひと登りすると大小山山頂に出る。

少々スリルある岩稜帯の路

 今日のコースの最高峰、二等三角点のある山頂は狭い。標柱には《妙義山 313.6m》と記されているが、これは佐野市側からの呼称とのこと。ここも360度の大展望だが、すでに3時を回っている。これまでに十分堪能した眺望でもあり早々に先に進む。

大小山(妙義山)山頂

 露岩混じりの尾根路を下り登り返した天狗岩の頭と呼ばれるピークの標柱に《大小山 282m》と記されている。1/25000 地形図には先の313.6mピークに大小山と記されている。

 少し下って大久保への路を右に分け、岩場を下るとあずま屋が建っていて、見上げる岩壁に《大》《小》の文字板が掛けられている。この文字板は、阿夫利神社に祀られている大天狗・小天狗にちなみ、安政2年(1855)に掲げられ、その後何度か架け替えられたそうだ。

岩壁に大小の文字板

天狗岩の頭

 あずま屋の少し先で、岩尾根を下る男坂と谷筋の樹林帯を迂回する女坂に分かれる。左の男坂を行くと仙間神社、石段を下り女坂と合流する。

 合流してしばらく下るとトイレを備えた阿夫利神社の駐車場、ここからは舗装された道を行く。右手の山肌に《大》《小》の文字がはっきりと読み取れる道を富田駅へと向かう。

大小山仙間神社

山肌に《大小》の文字

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