猿岩より日光連山(画像クリックで拡大)

【岩山】短時間で岩場のスリル味わえる小連峰

山 名  岩山(329m)
山行日  2010年12月15日(水)
アクセス  東武鉄道
歩行時間  4時間程度(新鹿沼駅から往復)
コース 新鹿沼駅→日吉神社→C峰→三番岩→二番岩→一番岩→猿岩→ゴルフ場分岐→新鹿沼駅
関連情報                          アクセスカウンター
地形図
▼宇都宮 (20万)/鹿沼(5)/鹿沼(2.5)
交通 東武大宮駅8:18⇒8:40春日部駅8:43⇒9:44新鹿沼駅 \940×2(往復)
推薦HP ▼2010/09/26-鹿沼、岩山 (2010.9.26)
▼2008/12/13-岩山
▼2005/11/19-中高年の山登りと温泉・岩山2005.11.19
▼2002/11/03-
岩山

  岩山は鹿沼市街地に近く、東武日光線 新鹿沼駅から歩いて行ける。短時間で展望のきく岩場の縦走ができスリルも味わえる。古くから岩登りの初心者用ゲレンデとしても利用されている山である。

  東武日光線 新鹿沼駅着 9:44、登山口までのバス待ち40分以上、ただ待っていても仕方ないので途中、適当なところからバスに乗るつもりで歩きはじめるが、駅から30分足らずで登山口の日吉神社石段下に着いてしまった。

日吉神社前の道、正面に石段

  石段を上り日吉神社本殿前の車道を左折しすぐ《岩山ハイキングコース》の道標に従い登山路に入る。ヒノキ林をひと登り、A峰の基部に着くが、登り口が判然としない。

  岩にスッテプらしきものがあるのでこれを辿るとA峰の頂に出てしまった。振り返ると岩峰の頂にベンチが見える。ガイドブックのコピーを見るとコース上のC峰頂のようだ。A峰を下り、C峰方向に向かうが、踏み跡というかステップはこちらの方が薄い。

A峰基部

A峰よりベンチのあるC峰を望む

  展望の良いC峰頂のベンチでひと休み。ガイドブックには『市民のハイキングコースとして有名』と書かれている一方、岩場の連続ともある。高齢ハイカーの単独行には不向きかもしれない。誰とも会わないし、行き先を告げず来てしまった。念のため携帯電話で「行き先と3時頃までには下山して電話する」と伝える。

C峰頂

狭い岩間を抜けて行く

街並みの彼方に筑波山を望む

  岩の間をすり抜け、数分で三番岩、ここから一番岩まで約1q、引き続き変化に富む岩場が次から次と現れる縦走となる。梯子を上ると、再びベンチのある岩稜に出る。しばらく行くと、彼方に筑波山が見える。眼下には箱庭のように街並みが広がっている。

  しばらく下って14段の梯子を上る。行く手には目指す岩山(一番岩)が見え、その右に高原山が望める。

行く手に岩山、その右に高原山を望む

二番岩

  再び急な岩場を下ると二のタルミ、ベンチもある小広い所で、休憩に適している。二のタルミからは急登がしばらく続き二番岩に着く。一番岩(520m)と三番岩(540m)のほぼ中間地点である。

  ところどころに見られるテープや赤ペンキをひろい、調子よく歩いていたが、踏み跡がだんだん怪しくなる。稜線からどんどん離れて下っているようだ。ガイドブックを読み直すと、『この辺りは迷いやすいので稜線を外さないように』と書いてある。とりあえず戻ってみると案の定、やや薄くはあるが稜線に登る路が分岐していて、目印もある。見落としていたのだ。

  樹林越しに一番岩を見ながらしばらく下ると大岩のある一のタルミに着く。雑木林の岩場を登って行くと、一番岩から下ってくる二人連れとすれ違う。「これから猿岩ですか?」と尋ねると、「一のタルミまで戻ってエスケープルートを下ります」とのこと。

一のタルミの大岩

岩山(一番岩)山頂

岩山(一番岩)山頂より二股山を望む

  一番岩山頂は360度の大展望、日光連山や古賀志山、二股山などの山々が望める。

  一番岩からさらに稜線を行くと、ゴルフ場を真下に見下ろす猿岩に出る。覗きこんでみると、垂直に近い岩場にクサリが垂れ下がっている。あまりの緊張感に足がすくむ。

 先行者が下る間に見た猿岩からの展望も素晴らしい、ゴルフ場の彼方に高原山、日光連山や古賀志山もよく見える。

猿岩、下降点

猿岩から古賀志山を望む

 一段目、二段目とほとんど足掛かりのないクサリ場を下るが、腕の疲れを感じる。数ヶ月前まで、50肩だか60肩に一年半以上悩まされ、腕立て伏せさえできなかったので、まったく腕力が無くなっているのだ。足掛かりがないので腕だけが頼り。その上、前日、前々日と雨だったこともあり、下に行くほど濡れていて滑りやすい。下ってしまったことを後悔したが幸い、先に下っていた地元の方が、まき路を先導してくれたので助かった。踏み跡が薄く、落ち葉や雨などですぐに消えてしまいそうな上、急傾斜の頼りないトラバース路を辿り、クサリの下に着きホッとする。
 ゴルフ場との境界に沿い山裾の路を辿りスタート地点に戻る。

一段目のクサリを下った休憩点