【草戸山、大洞山、城山】高尾山の隣り、首都圏自然歩道の山を辿る
山 名 | 草戸山、大洞山、小仏城山 | |
山行日 | 2010年12月11日(土) | |
アクセス | 電車(JR,京王線)、バス | |
歩行時間 | 6時間20分(休憩含む) | |
コース | 高尾山口駅→草戸山→西山峠→大洞山→大垂水峠→城山→小仏峠→日影バス停 |
関連情報 | |
地形図 |
▼東京(20万)/八王子(5万)/八王子(2.5万) |
交通 | ▼大宮駅7:30→7:59新宿駅8:10→9:04高尾山口駅 \450+\370 ▼高尾駅→新宿駅→大宮駅 \350+\450(参考 JR \890) |
行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
高尾山口駅 | 9:04 | 9:10 | |
草戸山 | 10:30 | 10:50 | |
泰光寺山 | 11:43 | − | |
見晴台 | 12:10 | 12:35 | |
中沢峠 | 12:55 | 13:00 | |
コンピラ山 | 13:10 | 13:15 | |
大洞山 | 13:20 | 13:25 | |
大垂水峠 | 13:45 | 13:50 | |
城山 | 14:35 | 14:40 | |
日影バス停 | 15:30 | 15:43 |
草戸山は大賑わいの高尾山のすぐ隣の山であり、流れ落ちた雨水が多摩川、境川、相模川となって海に注ぐ分水嶺の山である。草戸山からは、東京、神奈川の県境尾根を榎窪山、泰光寺山、中沢山、コンピラ山、大洞山、城山と結ぶ路は《首都圏自然歩道》となっている。
高尾山口駅に9時少し過ぎに着いた。ハイカーはみな高尾山に向かうが、草戸山は甲州街道を右折、100mほど行き、割烹 橋本屋の角を左折するとすぐに《草戸峠 登山道入口》の道標が立っている。足を踏み入れるのを躊躇してしまうほど細い路地裏の路だ。
草戸山登山口
落葉の降り積もった路をひと登り、尾根上の四辻に出る。左は高尾駅への路、右折して草戸山に向かう。ゆったりした起伏で小さなピークをいくつも越えて行く。行き交うハイカーは、中高年の単独行が多い。ベンチのあるピークで休んでいるハイカーが「富士山が見えますよ」と、声をかけてくれた。樹間から真っ白な富士山の頭が見える。
四辻
小さなアップダウンを繰り返し、気持ち良い雑木林の路をしばらく行くと、一気に視界が開け、高尾山が全貌できる草戸峠に着く。たくさんのベンチが置かれている。
おしゃべりしながら、しばらく同行したハイカーによると「何回も来ているが、数年前までは、ほとんど人に会わなかったのに、最近はずいぶんと賑やかになってしまった」と嘆いていました。
草戸峠
峠から10分足らずで草戸山山頂に着く。展望あずまやとベンチが置かれた広々と明るい山頂だ。いずれも単独のハイカーが5,6人休んでいる。展望台からは、丹沢の山並みと城山湖の水面が輝いているのが見える。
草戸山山頂
過剰なほどに整備された路、ほどよい数のハイカー、高齢の単独ハイカーが目立つのも分かるような気がする。いくつかの小さなピークを上り下りしているうちに、いつのまにか榎窪山を通り過ぎてしまったようだ。三沢峠の道標が立つ鞍部に辿りついてしまった。《高尾山口駅3.1km、大垂水峠5.3km》とある。
三沢峠
よく整備された路
三角点のある泰光寺山山頂
泰光寺山頂から5分ほどで西山峠に着いた。ここから梅ノ木平に下る予定だったが、まだ正午前。中沢峠から梅ノ木平に下ることにして先に進む。
三沢峠峠からのピークには、まき路がついている。しばらくは、丹念にピークを辿ったが、植林帯の暗っぽい急坂の階段路は、まき路を行くことにする。ゆるやかな登りこう配、左眼下に津久井湖が見下ろせる。合流点に出たが、どうやら泰光寺山をまいてしまったようなので、V字にバックし山頂を踏むことにする。泰光寺山山頂には、ベンチと三角点があるが山頂表示板はない。展望もないのですぐに合流地点まで戻る。
相変わらず、ピークにはまき路がついている。地形図にも山と高原地図にも、名のある山は記されていないのだが、やはり気になる。踏み跡薄い山頂への路を登ってみるとベンチが置かれた山頂に出た。しかし、その先は行き止まりの表示、薄い踏み跡はあるが安全第一、来た道を戻ることにする。
ベンチのあるピークだが、その先は行き止まり
雑木林の斜面をトラバース気味に辿ると数人のハイカーが休んでいる見晴台に出た。富士山がしっかりと見える。その左に御正体山、さらにその左に丹沢山塊の檜洞丸、蛭ヶ岳など一望できる。眼下には、津久井湖と街並みが見下ろせる絶好のビューポイントだ。
見晴台でゆっくりと昼食をとり、中沢峠に向かう。途中、ちょっとわき道にそれて聖観音菩薩像が安置されている中沢山を往復する。ほどなく中沢峠に着くも、梅ノ木平への下りは、手入れの悪い植林帯の暗い路、しばらく躊躇しているとハイカーがやってきたので、国道20号線の大垂水峠にバスはあるか聞いてみると、即座に「ありますよ」とのこと、迷うことなく大洞山を越えて大垂水峠に向かう。
コンピラ山山頂、ベンチの後ろにリュック掛
峠から15分ほどでコンピラ山、ベンチの後ろにかぎ型の枝がいくつもぶら下げられていて《リュック掛》とある。心配りの行き届いた休憩所だ。山頂からは、首都圏のビル群が見渡せる。
いったん下って登り返すと大洞山、草戸山以来はじめての山頂標柱、その隣には《関東ふれあいの道》の大看板が立っているが樹木に囲まれ展望はない。
大洞山山頂
大垂水峠バス停
意を決し、城山越えで小仏峠に行くことにする。小仏バス停からは1時間に2本くらいバスがあるはずだ。大垂水峠までと思っていただけに、城山への登り返しは辛い。
大洞山から20分ほどで国道20号線の大垂水峠に降り立つ。バス停の時刻表を見てガックリ。一日3本、12:01 の後は 16:24、2時間40分待ちだ。高尾山口駅も相模湖駅も10km以上の国道歩き、こればかりはご免だ。
はじめは少し急登気味だがしだいに傾斜もゆるみ、脛辺りまでの笹に覆われた歩き易い路でさほど苦にならない。高尾山からの路と合流するや、これまでとは大違い、多くのハイカーに出会う。
笹に覆われた城山への路
小仏城山山頂
おまけの山が、本日の最高峰 小仏城山、午後2時半を回り影が長くなっている。早々に山頂を後にするが、こんな時間になっても多くのハイカーと行き交う、さすがに人気の山、高尾山はもっと賑わっているのだろう。
小仏峠を経て小仏バス停に着いたが、バスは出た直後、30分近く待たねばならない。じっとしていても仕方がないので、適当なバス停まで歩くことにする。連なった2台のバスとすれ違う、しばらく行くと日影バス停、ここからバスに乗ることにする。バスに乗る段になって、なぜ2台なのか分かった。超満員なのだ。小仏バス停には誰もいなかったのに、いったいどこから湧いて出たのか、改めて高尾山周辺は超人気の山であることを知る。
小仏峠
更新日:2013/08/23