【野手上山】風情ある冬枯れの雑木林を歩く

山 名  野手上山(のてがみやま)
山行日  2010年11月28日(日)
アクセス  マイカー
参加者  8名
歩行時間  ゆっくり歩いて2時間以内
コース 登山口→金華山→野手上山→けやきの森→登山口
関連情報                          アクセスカウンター
地形図
▼福島(20万)/原町(5万)/小宮(2.5万)
参考HP 野手上山 のてがみやま

 野手上山は、福島県相馬郡飯舘村に位置する阿武隈山系の山であり《うつくしま百名山》に選定されている。この山は、野手神森と言われ古くから天狗が住む山として信仰され、行者の修行場として知られていたそうだ。

 前夜は、飯館村の村民の森「あいの沢キャンプ場」のバンガローに泊まった。朝8時、キャンプ場を出発、20分ほどで登山口の野手上ダム湖畔に到着する。

あいの沢キャンプ場

野手上山(鳥居の中)登山口

 野手上山をバックにした大きなコンクリート製の鳥居があり、その傍らに『野手上山遊歩道案内板』が立っている。地形図に登山路は記されていないが、しっかりとした遊歩道が整備されている。

 鳥居をくぐり、一段高いところのプレハブ小屋のすぐ後ろに祀られた小さな社にお参りをして登山路に戻る。山頂の野手神山神社への古くからの参道である登山路は、しっかり整備された緩やかな上り坂、落ち葉を踏んで冬枯れの路を行く。カラマツが目立つ雑木林越しには、野手上山が見え隠れしている。

落ち葉を踏んで冬枯れの路を行く(左に野手上山)

 しだいに傾斜はきつくなり、丸太土留めの階段路となる。ひと登りすると、黄金山大神の石碑が建つ小ピーク。金華山と呼ばれているらしいがその名の標識は見当たらない。

金華山山頂

階段路

金華山下り

 小さく下って落ち葉が分厚く降り積った鞍部へ、歩くたびにカサカサと心地よい音をたてる。再び急坂をひと登りして野手上山山頂に出る。

野手上山山頂

 山頂には、3基の石祠を祀った社が建ち、その横に《ふくしま百名山 野手神山》と書かれた大きな山頂表示板が立っている。大鳥居脇の説明板によると、摩利支天と山神、古峰大神を祀っているそうだ。展望台からは、太平洋も望める。

 下山は、周回コースとなるケヤキの森へと下る。急斜面を一気に下るとゆったりとした雑木林の路となり、しばらくするとT字路にぶつかる。これを右へ辿るとみごとなケヤキの森へと導かれる。

けやきの森

 ゆったりとして気分の良いケヤキの森を抜けると、野手上湖畔の林道に出る。野手上湖を左に見ながら砂利道の車道を大鳥居まで戻る。

野手上山湖畔沿いの林道に出る