【葛老山】深まる秋の山を愉しむ

山 名  葛老山(かつろうざん)
山行日  2010年11月13日(土)
参加者  8名
歩行時間  2時間55分(除く昼食休憩)
アクセス  電車:東武鉄道、野岩鉄道
コース 道の駅湯西川→新登山路→鉄塔→葛老山→鉄塔→住宅団地→道の駅湯西川
関連情報                          アクセスカウンター
地形図
▼ 日光(20万)/川治(5万)/五十里湖(2.5万)
コースタイム ▼道の駅湯西川9:20→布袋和尚9:35→鉄塔9:53→10:50葛老山11:30→12:05鉄塔12:10→上野団地12:25→12:55道の駅湯西川
交通 ▼東武大宮駅⇔春日部駅⇔新藤原駅⇔湯西川温泉駅  片道:¥1,820
参考資料 ▼2009/04/12-栃木の山 葛老山
▼新ハイキング 2009/11(No.649) 新雪を踏み静寂の山を歩く 塩沢山と葛老山

  葛老山は、利根川水系男鹿川の五十里(いかり)湖の西に位置する栃木百名山の山である。数年前までは、笹藪にかすかな踏み跡がついている程度の藪山であったが近年、湯西川道の駅から直接、葛老山へ登る遊歩道が整備され、初心者や中高年でも安心して登れるハイキングコースとなっている。

  五十里湖は、1683年日光大地震により葛老山が崩壊し、流出した土砂が男鹿川をせき止めてできた湖である。湖底には、会津と江戸を結ぶ会津西街道の五十里宿が沈んでいる。江戸 日本橋から五十里(約200Km)離れた宿場だったので五十里宿と称されたそうだ。

 東武大宮駅を6:25に出て、春日部駅で乗り換え、9:03湯西川温泉駅に着く。エレベーターで地下駅の改札口を出るとそこが湯西川道の駅。

道の駅 湯西川

  工事中の駐車場脇が登山口、『葛老山遊歩道案内図』の大きな看板が立っている。山頂までゆっくり歩いて120分とある。階段状に整備された遊歩道をゆっくりと登りはじめる。

案内図板が立つ駐車場脇の登山口

  しばらくは植林帯の急登、やがてやさしく色づいた自然林へ、傾斜も緩みまさに遊歩道、深まりゆく秋を堪能する。

自然林の中の遊歩道

布袋和尚

 15分ほど登ると不思議な顔をした木彫りの布袋和尚が安置されている。湯西川のキャラクター かっぱを七福神に見立てた《かっぱ七福神》だそうだ。以後、山頂の寿老人まで行程のよい道しるべとなる。

やさしく色づく雑木林

  要所には、山頂までの距離が記された真新しい道標もある。2番目の福禄寿を過ぎてしばらくすると、鉄塔下に出る。栗山村営住宅団地からの鉄塔巡視路が右から合流する。旧登山路でもあり、帰路はこれを辿る予定である。五十里湖や鶏頂山などの展望がよい。

鉄塔付近から五十里湖を見下ろす

  鉄塔を後にすると、ほどなく東屋の建つ休憩所。落ち葉が降り積もった登山路は、歩を進めるたびにガサゴソと心地よい音をたてる。

 高度があがるに従い葉は落ち、熊笹帯となる。急斜面だがジグザグを切りながらのほどよい傾斜の登りである。遊歩道と並行して、目印のテープなどがあちこち目につく。道を外れて調べてみると、細い踏み跡が続いている。遊歩道ができるまで使われていた登山路だろう。

落ち葉降り積る路

熊笹の斜面をジグザグを切りながら登る

  山頂まで0.4Kの道標に次いで、大黒天を過ぎると山頂はすぐだ。山頂の七福神は寿老人。東屋の建つ小広い頂だ。

山頂の寿老人

山頂まで0.4Kの道標(要所に設置)

  先客は二人、しばらくすると次々にハイカーが登ってくる。リーダーのUさんは「数年前に来たときには誰にも会わなかったが、遊歩道ができたからだろう」と、言ってました。

葛老山山頂

山頂を後に鉄塔まで往路を戻る

  少し早いが昼食を済ませて下山する。鉄塔まで、紅葉を楽しみながらゆっくりと往路を下る。鉄塔から左に折れ、旧登山路を下る。

 遊歩道に比べるとやや歩きにくいが、山肌を紅葉に染めた対岸の塩沢山や高瀬山を眺めながらの下りは変化があって楽しい。

五十里湖の対岸に山肌を染めた塩沢山

住宅団地外れの下山口

葛老山(画像中央)を振り返り見る

 下山口は、住宅団地の外れ、道標ひとつない。振り返ると葛老山が望める。団地からは、舗装道路を下り県道249号に出て、上野トンネルを抜けると、道の駅湯西川はすぐだ。道の駅の温泉にゆっくりと入り、帰路に就く。