【曲岳・黒富士】八丁峠を中心に三座に登る

　 観音峠林道の観音峠の少し先が曲岳の登山口だ。林道脇のスペースに数台の車が停められる。

　登山口から尾根に取り付き一本調子の急登が続く、15分ほどで行く手を阻むような岩稜が現れ、これを回り込んで登りつくと“めまい岩”の表示板。

　 相変わらず岩混じりの急登が続く。随所に固定ロープが張られているのがありがたい。木の根などを足がかりに登り切ると曲岳山頂に着いた。

　潅木に囲まれた山頂の中央に三角点が設置されている、ひと休みして八丁峠に向かう。

　 急坂を一気に下る。途中、朽ちた木に生えるキノコを刈る。やがて起伏がゆるみ登山路が交差する八丁峠へと導かれる。右は平見城、左は観音峠林道の黒富士登山口への路だ。

　峠のすこし先の草原でＴ字路にぶつかるところが八丁峰。左は升形山、とりあえず右の黒富士への路を行く。５分ほどで太刀岡山への路を右に分ける。潅木が茂る急坂を登りきり、見晴らしのよい岩場で茅ヶ岳、金ヶ岳などをカメラに収める。そこから数分で黒富士山頂だが、樹木に囲まれ展望はない。絶滅危惧種のタカネママコナの花がそこかしこに咲いている。

　昼食後、山頂を後にして升形山の分岐まで戻る。升形山に向かうとすぐに路がＹ字状に２分する。右の路をとったがすぐに踏み跡が薄くなる(左の路が正しい）。適当に山頂を目指すとしっかりした路に出た。これを辿り大岩を攀じ登ると展望のよい升形山の頂上へ。瑞牆山、小川山などが一望できる。

升形山山頂より、瑞牆山(左）、小川山(中）を望む

　 八丁峠まで戻り、北に向きを変える。カエデ類の目立つ雰囲気のよい雑木林を20分ほど下ると観音峠林道の黒富士登山口に着く。曲岳を見上げながら林道をスタート地点まで戻る。