【平標山】展望と百花繚乱お花畑の稜線漫歩

シリーズ  NHK-BS 花の百名山     
山 名  平標山(たいらっぴょうやま)
山行日  2010年8月5日(木)
参加者  2
歩行時間  6時間0分(除く大休止)
コース 登山口駐車場→松手山登山口→松手山→平標山→平標山ノ家→林道→登山口駐車場
関連情報
地形図
▼高田 (20万)/四万(5)/三国峠(2.5)
交通 ▼練馬IC〜月夜野IC:\2,350(\3,550 通勤割引)
参考HP ▼2005/01/04−平標山            アクセスカウンター
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 登山口駐車場 8:45 8:55
 鉄塔 10:14 10:18
 松手山 10:55 11:20
 平標山 13:05 13:45
 平標山ノ家 14:22 14:27
 林道出合 15:04
 登山口駐車場 16:00 16:15

 平標山は谷川連峰の西端に位置し、ハイマツと草原の稜線からの展望と百花繚乱のお花畑に恵まれた山である。“NHK-BS 花の百名山”に選定された。国道17号線沿いに登山口があり、アプローチが便利な上、登山路もよく整備され家族連れでも安心して山頂まで登れるので人気の高い山である。

 赤羽駅前を6:15頃出る。練馬ICから関越道に乗り月夜野ICで下り8:50頃、平標山登山口のトイレもある有料(\500)駐車場に着く。

 歩き出すとすぐに林道、左に曲がり100mほど行くと松手山への登山路が右に分岐する。樹林の中いきなりの急登。噴出す汗、この日、群馬県の気温は37℃とのこと。今年は梅雨明けから連日、記録的猛暑が続く日本列島で全国一の酷暑だそうだ。風も展望もない、辛く苦しい登りが続く。路傍に咲くソバナ、オカトラノオ、フシグロセンノウなどの花々をゆっくり愉しむゆとりさえない。

登山口駐車場

鉄塔台地

いきなり急登が続く

展望が開け、右後方に苗場スキー場を見下ろす

 展望が大きく開ける鉄塔台地、風も吹きぬけ一息つけるが、再び樹林帯の中の急登、喘ぎ喘ぎの登りが続く。しばらく登ると森林限界、気持ちよい風を感ずる展望の路、右後方に苗場スキー場のゲレンデが見下ろせる。

松手山手前から、平標山(中央)へと連なる稜線

 右前方に連なる稜線の彼方に平標山が見通せるようになると松手山山頂は近い。花と蝶の写真を撮りながら登っているためか、相方がなかなか来ない。十数分遅れて松手山に着いた彼「半月ほど前に登った黒戸尾根よりもきつい」と言う。暑さとシャリバテによるようだ。

松手山山頂

  松手山山頂で軽く食事をとる大休止。行く手にはなだらかな稜線が平標山の山頂まで続いている。振り返ると、厚い雲の下にかろうじて苗場山が確認できる。

 松手山を後に快適な稜線歩きとなるはずだったが、松手山までの急登と猛暑ですっかり体力を消耗してしまったようだ。気温はますます上がっている。たいした登りでもないのにさっぱりピッチがあがらない。

 あたり一面はみごとなお花畑。ウツボグサ、シモツケソウ、ハクサンフウロ、ハクサンシャジン、ヤマハハコ、ミヤマアキノキリンソウ、エゾシオガマ等など尾根筋を赤・白・黄・青色が織り成す絨毯を敷き詰めたようだ。

稜線の階段路

お花畑を行く稜線の路

平標山に近づくにつれ霧が湧き出す。

 山頂に近づくにつれ北側からガスが上がってくる。ようやくたどり着いた平標山山頂はガスに包まれ展望はない。

平標山山頂

  間近の仙ノ倉山も姿を見せない。計画では、仙ノ倉を往復する予定だったが二人ともすっかり戦意喪失、仙ノ倉はまたの機会にする。

 食事を済ませしばらく待つも霧は消えない。諦めて山頂を後にする。平標山の家まで笹原の中を一直線に下る階段路、両側にキンコウカ、イワイチョウ、イワショウブ、ヨツバヒヨドリなどの花が今が盛りと咲いている。

平標山頂から平標山ノ家へとまっすぐに下る階段路

平標山ノ家

 山の家の角に「平標山湧水」と書かれた水場があり、山の水としては珍しくも水質検査結果書が貼られている。小屋からは樹林帯を40分ほど下り林道に出る。河内沢沿いに林道を30分ほど下り登山口の駐車場に戻る。

松手山山頂より来た路を振り返る、彼方には苗場山