【アポイ岳】高山植物群落は国指定天然記念物
シリーズ | 花の百名山 | |
山 名 | アポイ岳 | |
山行日 | 2010年7月14日(水) | |
参加者 | 3名 | |
歩行時間 | 往復4時間程度 | |
コース | 冬島登山口⇔五合目小屋⇔馬ノ背⇔山頂 |
アポイ岳は、日高山脈の南端にあるかんらん岩でできている山である。特殊な自然体系となっていることにから、1952年に高山植物帯が「アポイ岳高山植物群落」として国の特別天然記念物に指定された。標高が低いわりに、特殊な岩体のため森林が発達せず、「蛇紋岩植物」が生育する高山植物の宝庫として有名であり、花の百名山ともなっている。
登山口駐車場
10時過ぎに登山口駐車場に着く。よく整備されたなだらかで幅広の登山道で森の中に分け入る。道端には、合目表示や休憩用のベンチ、熊除けの大きな鉦などが備えられている。鳴らしてみると(帰路)とてつもなく大きな音がするので熊よりも鳴らした本人がビックリする。
よく整備された登山路
五合目山小屋
一時間ほどで五合目の山小屋に到着。雨模様の上、足首を軽く捻挫している I さんは、3度目でもありここでリタイア。
馬ノ背付近よりアポイ岳を望む
休憩後、傘を差して出発。赤茶けた岩石が目立ち傾斜もきつくなる。馬の背辺りからガスが薄れ、アポイ岳山頂が望めるようになる。振り返れば、海岸線も見える。
振り返ると海岸線が見渡せる
路傍には、イブキジャコウソウ、アポイハハコ、アポイマンテマ、アポイキンバイなど多種多様の高山植物が咲き乱れている。800m程度の山でありながら十分アルペン気分が味わえる。
九合目
アポイ岳山頂
頂上はダケカンバ林に囲まれ展望はない。小雨は止まず、じっとしていると寒くもある。軽く食事をした後、雨の中、苦労しながら花の写真を撮りのんびりと往路を下る。
熊除け鉦
(画像クリック→拡大)
下山後、アポイ山荘に泊まり翌日、日高山脈がその最南端で、太平洋に向かって沈み込む襟裳岬を訪ね帯広空港より帰途につく。
日高山脈が太平洋に沈みこむ襟裳岬
襟裳岬に咲くハマナス