【恵山】小粒でも異彩を放つ山
シリーズ | 新日本百名山 前 次 | |
山 名 | 恵山(えさん) | |
山行日 | 2010/06/24 | |
参加者 | 単独行 | |
歩行時間 | ゆっくり歩いて往復2時間以内 | |
コース | 賽ノ河原⇔恵山 |
恵山は、渡島半島の南東部で太平洋に突き出だしている亀田半島の先端、函館の東約35Kmに位置する活火山である。5年ほど前、岩崎元郎氏によって“新日本百名山”に選ばれた山である。
JR東日本 3日間乗り放題パスを利用しての山旅。大宮駅発 8:02 新幹線と特急を乗り継ぎ函館駅着 13:58。レンタカーを借り恵山に向かう。
登山口は火口原の賽ノ河原、駐車場やトイレが整備されている。目の前に、荒々しい火山壁がそそり立ち、偉容さを漂わせている。
登山口:賽ノ河原駐車場、正面は恵山
すでに午後3時半を過ぎているので急いで山頂を目指す。火口原にしっかりと整備された路は、傾斜もゆるやかで周囲の荒々しさをよそにゆったりと歩くことができる。何人かの方とすれ違ったが、みな、頂上まで行かずに引き返してきたとのこと。山歩きにしては、あまりに遅い時間帯だからだろう。
権現堂コース分岐
駐車場から10分ほどで権現堂登山コースが右に分岐する。角に山頂まで 1979m と書かれた道標が立っている。ここからは、やや傾斜もきつくなり、火山礫の山腹をジグザグに登るように拓かれた路を行く。
遊歩道風に整備された登山路
周囲の荒々しさとは裏腹に遊歩道といえるほどに手入れされた路は、ジグザグを切りながらゆるやかに登って行く。じれったさにショートカットの誘惑に駆られるが、ところどころ噴煙が上り硫黄臭も漂っていることもあり、あくまで忠実に路をたどる。
路傍に噴煙上がる登山路を振り返る
累々とした火山礫や火山灰のガレた路を行くとやがて巨岩・奇岩が目立つようになり山頂へと導かれる。
山頂からは、三方に広がる眼下の海原、低山の割りに高度感を味わえ気分爽快である。新日本百名山に選ばれたのも頷ける。
正面のピークが恵山山頂
下山後、今日の宿“ホテル恵風”に向かう。18時近くなってのチェックイン、風呂前に「すぐに食事を」と言われてもしかたがないところだが、夕食を7時からとしてくれたのがありがたかった。食事良し、部屋良し、サービスも良しとまさに花丸の宿だった。
山頂より、眼下に広がる海原