【石裂山、月山】鎖と梯子で岩稜をたどる信仰の山

シリーズ  関東百名山      前  
山 名  石裂山(おざくさん)、月山
山行日  2010年4月25日(日)
参加者  2名
歩行時間  4時間20分(除く昼食休憩)
コース 石裂山BS→加蘇山神社→分岐→奥ノ宮→東剣ヶ峰→西剣ヶ峰→石裂山→月山→分岐→石裂山BS
関連情報        アクセスカウンター
交通 ▼大宮駅6:23→6:44春日部駅6:54→7:57新鹿沼駅8:13=バス⇒8:50石裂山
▼大宮駅〜新鹿沼駅:\940
▼新鹿沼駅〜石裂山:\300
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 石裂山バス停 8:40 8:45
 休憩舎 9:20 9:25
 分岐 9:30
 奥ノ宮 10:00
 東剣ヶ峰 10:30 10:35
 西剣ヶ峰 10:45
 石裂山 11:10 12:00
 月山 12:10 12:25
 分岐 13:05 13:15
 石裂山バス停 14:05 14:55

  石裂山は岩場が連続する険しい山であり修験道の霊場として開かれた山であるが、要所にしっかりした梯子や鎖が設置された周回コースが完備している。

  関東百名山であるとともに、田中澄江氏の『新・花の百名山』でフタバアオイの山としても紹介されている。

  大宮駅発6:23、春日部駅で乗り換え新鹿沼駅着7:57、鹿沼市営バスで石裂山登山口に9時前に着いた。

  バス停からしばらく行くとマイクロバス他15台ほどの車で満車状態の駐車場を過ぎ、沢沿いの鬱蒼とした杉の大木の路を行く。

無料駐車場

修験者の一団とすれ違う

  ほどなくすれ違った5,6人ほどの白装束の修験者の一団と相俟って、いかにも山岳信仰の山の雰囲気が漂う。

 竜ガ滝休憩舎付近の路傍にはハルトラノオ、フタバアオイ、トウゴクサバノオなどの野草が群生して咲いている。休憩舎をすぎると栃木県天然記念物の千本桂を右に見る。

 行者帰シノ岩辺りから梯子場、鎖場のスリルある登りに続いて、奥ノ宮の梯子場へと急登が続く。

  手すりのついた足場が整備されたヒゲスリ岩の岩場を過ぎるとほどなく東剣ヶ峰、ここからの下りがすごい。本コース中最大の難所だそうだ。長い長い梯子で西剣ノ峰の鞍部まで下る。

  これまで、鎖場・梯子場の難所は何度も経験しているので怖くはないのだが、バランス感覚の衰えのせいか一歩一歩慎重過ぎてのもたつきがちょっと情けない。

行者帰シノ岩

最難所:東剣ヶ峰の長い梯子下り

  登り返すと西剣ノ峰、再び長い梯子下りで御沢峠に降り立ち、右に巻きながら尾根上に出ると月山への分岐に出て、左に数分行くと石裂山山頂に出る。

  三等三角点のある細長い山頂からは、すぐ目の前の月山の左に日光連山が望める。ここで昼食休憩。

石裂山山頂より間近の月山、その左に雪を残した男体山、女峰山など日光連山

アカヤシオ:月山山頂

 石裂山から月山までは10分ほどだ。アカヤシオのやさしいピンク色の彼方に雪を残した男体山や日光白根山などの山が青空に映える。

 月山山頂から10分ほど急降下し、名残のカタクリが咲く路を下っていくと休憩舎手前の分岐に出る。バスの時間まで大幅に余裕があり、野草を愛でながらのんびりと下る。