東京湾越の富士山(左上)、右下に金谷港  

遊歩道的に整備された登山路

保田駅ホームより鋸山全景を望む

【鋸山】東京湾越に富士を見る一等三角点の山

シリーズ  関東百名山      前  
山 名  鋸山
山行日  2010年1月2日(土)
参加者  単独行
歩行時間  5時間16分(除く昼食休憩)
コース 保田駅→林道口→鋸山→展望台→石切場→日本寺境内→表参道→保田駅
関連情報                 アクセスカウンター
地形図
▼ 横須賀/那古/保田
交通 ▼大宮6:08⇒南浦和⇒南船橋⇒曾我⇒9:29保田
▼交通費:\2,210x2
参考HP ▼2007/01/27-房総「鋸山から裏鋸へ」2007
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 保田駅 9:29 9:36
 分岐 9:50
 林道口 10:44 10:50
 鋸山 11:25 11:33
 展望台(昼食) 11:45 12:10
 日本寺 12:45 13:50
 保田駅 14:13 14:21

 一般に知られている鋸山は観光の山であり、ロープウエイや車を利用すると数分で登れる日本寺境内の地獄覗き辺りの山頂を指すようである。

  鋸山は南房総、東京湾の入口にあたる浦賀水道側に位置する一等三角点の山である。正式な名称は乾坤山(けんこんざん)、江戸期には谷文晁が日本名山図会において日本80名山に数えまた、関東百名山にも選定されている名山であるが三角点まで足を運ぶ人は少ないようだ。

 登山口のJR内房総線 保田駅に9時半頃着く。ホームから鋸山全景が望める。駅前から内房線に沿って山に向かう。要所にしっかりした道標があり迷う不安はまったくない。

  ガードをくぐりさらに線路沿いに少し行くと“日本寺登山口”と“林道口”の分岐に出る。駅から400mほどの民家の塀にしっかりした道標が立っている。“日本寺登山口 1.0km”、“林道口4.2km”と記されている。

 分岐から20分ほどで鋸山ダム、さらに30分ほど歩き林道口に着いた。関東ふれあいの道だが、分岐以降は誰とも会わない静かな山里の道だ。登山口には、林道開通記念碑や大きな案内板、道標やベンチなどが設置されている。

 常緑樹林帯の中、遊歩道といえるほどよく整備された登山路を行く。浜金谷への沢コースの路を右に分け、登山口から40分ほどで鋸山山頂に着く。一等三角点が設置されているが、一部分だけ海を望めるものの樹林に囲まれ展望は優れない。

  しばらくすると単独行のハイカーが反対側から登ってきた。今日、はじめて会うハイカーだ。挨拶を交わし、ほぼ入れ違いに山頂を後にする。

 相変わらず、冬枯れとは無縁の緑のトンネル、15分ほどで展望台に着く。ハイカーとも観光客ともつかない風体の人が10人近く休んでいる。東京湾、三浦半島越の富士山にしばし見とれる。ここでゆっくりと昼食とする。

 展望台を後にすると狭くて急な石の階段をどんどん下る。20年ほど前まで石切職人たちが利用していた浜金谷駅通ずる車力道を右に分けしばらくすると石切場への路が左に分岐する。

 分岐から見上げる地獄覗きの頂にたくさんの人影が見える。石切場を往復し、地獄覗きに向かう。

 下った分だけ登り返すと日本寺北管理事務所に出る。拝観料600円、「高!」このまま戻って車力道を下ろうかとも思ったが、地獄覗きまでは行ってみたいと日本寺境内に入る。これまでとは大違い、観光客で大賑わい、リュックを担いだ人はほとんど見かけず観光客ばかりのようだ。

 地獄覗きからの展望もすばらしいが、先の展望台からの眺めに感動した後だけに600円が惜しいと思える。しかし、十万余坪の境内は千葉県指定の名勝だそうで、百尺観音や日本一の大仏、千五百羅漢など見所が多いことも確かだ。

 当初計画では地獄覗きから浜金谷駅に下る予定だったが、大仏見物のため大きく下ったため登り返すと予定の電車に間に合わない可能性もあり、保田駅に戻ることにした。

日本寺登山口、林道口分岐

林道口

一等三角点の鋸山山頂

石切場跡

地獄覗きを見上げる

日本寺北管理事務所

日本寺境内

日本一の大仏