【黒滝山】スリル満点、西上州の低山
山 名 | 黒滝山 | |
山行日 | 2009年11月13日(金) | |
参加者 | 5名 | |
歩行時間 | 往復2時間以内(休憩含む) | |
コース | 不動寺駐車場⇔不動寺⇔馬ノ背⇔観音岩 |
黒滝山は西上州のほぼ中央にあり、顕著な岩壁を連ねた山である。中腹に建つ黒滝不動寺周辺山域一帯を黒滝山と称しているらしく、2.5万図(荒船山)では、同寺の北方500m辺りに黒滝山と記されている。しかし、一般に黒滝山というときは、同寺南の観音岩周辺を指すようである。
登山口となる不動寺の駐車場は、急坂の舗装林道を奥深く入ったところにあり、5,6台は停められスペースとトイレがある。
不動寺駐車場
小雨降る中、傘をさして駐車場を出る。雨に濡れた落ち葉が積もった急坂の舗装道路は歩きにくい。不動寺境内に入るとまず鐘楼が目に付く。鐘楼からの眺めは良さそうだがあいにく雨模様で展望は期待できない。
不動寺鐘楼
住居を兼ねた不動寺前を通り抜け10分ほど行くと岩峰に鉄梯子が架かっている。幸いに雨はほとんど気にならなくなる。岩峰を越えると黒滝山名物の馬ノ背。左右が切れ立った狭い岩稜、すごい高度感だ。片側に鎖が張られてはいるが支柱は細く頼り無げである上、鎖が弛んでいて万一よろければ身体が振られてしまいそうだ。高所恐怖症の人は苦労するだろう。私の顔も相当に強ばっているようだ。
馬ノ背
最初の鉄梯子
馬ノ背を過ぎても梯子場や鎖場の険しい岩稜が続く。中には10mもの垂直に近い鉄梯子もある。やがて緩やかな尾根路となり、ようやく緊張から開放される
馬ノ背を過ぎても難所は続く
緩やかな尾根路
急斜面のトラバース路(帰路撮影)
あいにくの天気で展望が望めないので見晴台はパスして観音岩に向かう。鎖の備えられた岩場のアップダウンを何回か繰り返し、急斜面のトラバースの難所をこなすと大きな岩が重なり合った観音岩に着く。
頂には石仏が安置されている。晴れていれば360度の展望が楽しめそうだが本日は残念ながら…。
観音岩を後にして往路を戻る。鎖場、梯子場は下りの方がやっかいだが、様子が分かっているので気は楽だ。
観音岩山頂
古刹 黒滝山不動寺
下山後、奈良時代に草創された黒滝山不動寺を見学する。古くは荒船・妙義山系山岳信仰の拠点寺として栄え明治期以降は荒廃したものの、今も霊山の趣をたっぷり残している名刹だ。