【弘法山、高取山】桜と富士展望と軽ハイク

　鍋割山に登る予定だったが、小田急線から見る丹沢の峰々が白くなっている。昨日、雪が降ったようだ。軽アイゼンもストックも持ってきていないこともあり急きょ行き先を変更する。

　小田急線から見える高取山に登ることにし秦野駅で下車。とりあえず、駅前から見える弘法山を目指す。駅前の車道を東に向かい突き当たったＴ字路を左折、車道を横断し橋を渡って少し行くと“弘法山公園入口”と書かれたバカでかい道標が立っている。

　雑木林の路を登って行くと公園風の広場へ出た。浅間山の標示が立っている。秦野市街の彼方に聳える真っ白な富士山が美しい。桜も見ごろ、平日でもけっこうな人出だ。

　公園内の遊歩道をしばらく行くと展望台の建つ権現山、2005年“関東の富士見百景”に選定された景勝地。富士山の左に箱根の山々が連なる眺望はすばらしい。昨日の風雨で空気が澄んでいるのだろう、振り返れば都心から横浜のビル群もはっきりと見える。暖かな陽気に誘われてか、平日にも関わらず大勢の花見客が目につく。

　展望台を後に、広々した桜並木の遊歩道を行くと弘法山の鐘楼前に出る。弘法大師を祀った小さなお堂にお参りをして先に進む。

広々した尾根路を行く(2011/02/06)

　桜並木の遊歩道から雑木林の登山路となり、しばらく行くと180年ほど前に設置され明治末期まで点灯していた御夜燈のある善波峠に出る。高取山2.9kmの道標が立っている。

　峠から20分ほど行くと害獣除けと思われる金網扉がある。これを開けしばらく行くと念仏山、赤い防寒着姿の母子のかわいい石仏さんたちが迎えてくれる。

　高取山へはこれまでにない厳しい登りが続く、木の根がむき出た急坂を喘ぎながら登る。聖峰への路を右に分けほどなく高取山山頂に着いた。

　昼食後、山頂を後に聖峰に向かう。分岐まで戻り、丸太階段の路を一気に下り気もちの良い平坦な尾根路を行きひと登りすると、聖峰不動尊の祠が建つ聖峰に着く。明るい草地で大きく展望が開け、新宿副都心から横浜ランドマークタワー、眼下に東名高速、伊勢原市街地など素晴らしい眺めだ。

　聖峰を後にし、ジグザグに参道九十九曲を下り、しっかりした道標に導かれ神戸バス停に着くも、ちょうど良いバスがなく伊勢原駅まで歩く。