【高ヂョッキ、丸岩】ほんとに登れるの?
山 名 | 高ヂョッキ、丸岩 | |
山行日 | 2009年2月28日(土) | |
参加者 | 4名 | |
歩行時間 | 高ヂョッキ 往復約2時間 丸岩 往復約1時間 |
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コース | 須賀尾峠⇔高ヂョッキ 登山口⇔丸岩 |
関連情報 | |
地形図 |
▼ 長野/草津/長野原 |
推薦HP | ▼2008/09/27-高ジョッキH20 09-27 ▼2007/06/02-高ヂョッキ、管峰 ▼2006/11/22-高ジョッキと丸岩 |
高ヂョッキ山頂 |
▼山頂の立ち木に“高ヂョッキ”と“高ジョッキ”両方の標示板が括りつけられている。インターネットで調べてもどちらも同程度にヒットする。新ハイキング2009/03(No.641)せせらぎ(p129)で鷲頭隆氏が記すところによると“高ヂョッキ”が正しいようだ。 ▼また、高ヂョッキ山頂を三角点のあるピーク(1208.7m)としている山行記録が、新ハイキング2008/12-p59やホームページなどに散見されが、これも同氏が新ハイキング2000/11(541号)随想欄で述べているように、その手前のピークが正しいようだ。今回のリーダーO氏も詳細山座同定でそれを確認した。 疑義あれば、トップページよりメール頂けるとありがたい。 |
国道145号線を吾妻川沿いに長野原方面に進むと、川原湯温泉を過ぎる辺りの対岸に、岩壁に囲まれた怪異な円筒形の岩山が人目をひく。それが丸岩で、その東に角のようにニョキッと突き出た山が高ヂョッキである。ヂョッキとは、突起という意味で朝鮮語由来らしいが定かではない。
登山口には子育て地蔵が祀られている。首から上が失われその代わりに置かれたのだろうか、目鼻立ちのないおむすび形の顔が愛らしく見える。
大宮駅前集合 6:30、東松山ICから関越自動車道に乗り、高崎ICから国道406号線を草津方面に向かう。高ヂョッキ登山口の須賀尾峠着 9:50、道標も看板もなくうっかりすると通り過ぎてしまいそうだ。
子育て地蔵
須賀尾峠
一面雪に覆われたミズナラ・コナラの明るい自然林、うさぎの足跡程度で踏み跡ひとつない。ルンルン気分でぐんぐんと高度を稼ぐ。高ヂョッキから丸岩に連なる稜線の小ピークに出た辺りで右折し東に向かう。
一面雪に覆われた雑木林の登山路
雪を被った岩混じりのやせ尾根、小さなアップダウンを繰り返す。2,3のピークを越した辺りから前方の木立越にニョキッと突き出た岩塊が見える。あれが高ヂョッキだ。「本当に登れるのだろうか」ちょっと不安になる。
岩混じりの痩せ尾根を行く
左眼下に上野原の街並み、奥の白峰は白砂山
高ヂョッキ山頂への登りは雪をまとった岩場の急登だが、立ち木や岩角など手がかり豊富で案ずるほどの怖さはない。振り返ると、岩峰の丸岩が見え、左眼下には長野原の街並みが広がっている。
両側とも崖だが、立ち木があるので不安はない
山頂標識
登山口から1時間余り、雑木林に覆われた平坦な山頂に出る。突き出た山頂だけに展望はすばらしい。北に白砂山、その左に岩菅山、草津白根山、右は仙ノ倉山、万太郎山、谷川岳など上信越の山々が一望できる。
山頂より谷川岳方面
雪のついた岩場の急坂は、下りのほうが数倍怖い。三点確保の気持ちも新たに慎重に下る。痩せ尾根を過ぎるとあとはまったく不安なし、振り返り見る高ヂョッキの岩峰にじわりとした満足感を覚える。
峠に戻って昼食後、丸岩登山口まで車を移動する。道路端の立ち木に登山口の道標、烏帽子岩の左斜面をトラバース気味にゆるやかに登り15分ほどで丸岩との鞍部に出る。
樹間に高ヂョッキ
丸岩登山口
烏帽子岩をトラバース
鞍部からは、しっかりした登りとなるが10分ほどで小広い山頂にたどり着く。樹木に囲まれ展望はないが、木々の間から先ほど登った高ヂョッキが見える。三方が崖のこの山頂に丸岩城が築かれていたそうだが、それらしき痕跡は見当たらなかった。
城が築かれていた山頂
帰路、車道から見る丸岩(右)とその左の高ヂョッキ