よく踏まれている東尾根
【伊豆ヶ岳】東尾根コースを登り、沢コースを下る
シリーズ | 関東百名山 前 次 | |
山 名 | 伊豆ヶ岳 | |
山行日 | 2008年11月15日(土) | |
参加者 | 7名 | |
歩行時間 | 4時間35分(除く昼食休憩) | |
コース | 西吾野駅→森坂峠→下久通(シモクズウ)→琴平神社→542m峰→670m峰→縦走路→伊豆ヶ岳→沢コース→花桐→西吾野駅 |
関連情報 | |
地形図 |
▼地形図:東京/秩父/正丸峠 |
交通 | ▼南浦和6:53⇒7:13新秋津/秋津7:25⇒7:34小手指7:37⇒8:22西吾野 ▼南浦和駅⇒西吾野:\800(JR:\380、私鉄:\420) |
推薦HP | ▼2008/03/29 伊豆ヶ岳東尾根 |
行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
西吾野駅 | 8:22 | 8:36 | |
森坂峠 | 9:00 | 9:10 | |
琴平神社鳥居 | 9:25 | − | |
452m峰 | 10:00 | − | |
670m峰 | 10:35 | − | |
縦走路 | 11:15 | − | |
伊豆ヶ岳山頂 | 11:25 | 12:10 | |
舗装道路 | 12:55 | − | |
国道299号 | 13:35 | − | |
西吾野駅 | 13:55 | − |
西吾野駅
西吾野駅に今日のメンバー7人がそろう。駅から少し下って国道299号線に出て左折、300mほど南下して右折する。角に“本陣山 イモリ山”と書かれた小さな道標がある。
国道を右折、直ぐに高麗川に架かる橋を渡り鉄柵扉の脇から荒れかけた草原に分け入り、踏み跡薄い路を前方の植林帯に向かう。1/2.5万地形図に路は記されていないが、山と高原地図(昭文社)には、破線が記されている。
草原を抜け植林帯に入ると路はしっかりと踏まれている。ゆったりとした登り15分ほどで森坂峠に出る。峠越えの路と交差する尾根にもしっかりと踏まれた路がある。右は本陣山へ、左はイモリ山に向かう路だ。
森坂峠への路
国道を右折して高麗川に架かる橋を渡る
峠を後に5分ほど下ると、すっかり晩秋に彩られた下久通集落の舗装道路に出る。これを右に折れ150mほどで橋を渡りT字路にぶつかる。
晩秋に彩られた下久通集落
車道を右折し山腹の琴平神社を目指す
T字路を左に曲がり久通川沿いの道を300mほど行くと右上の山腹に琴平神社の鳥居が見える。1階が車庫の3階建民家脇の私道風の道に折れ神社を目指す。
鳥居をくぐり社殿に手を合わせ、さらに尾根に向かって登りつづける。手摺に頼りたくなるほど恐ろしく急な石段を上りきると東尾根に出る。東尾根コースは、“1/2.5万地形図”はもちろん“山と高原地図”にもまったく路は記されていない。しかし、赤布など目印はないものの植林帯の尾根路は意外なほどしっかりと踏まれていて迷う恐れはない。
琴平神社鳥居
緩急坂の登りを繰り返す単調な尾根路が続く。比較的よく手入れされた植林帯の路は下草も生え、ところどころに白い花を咲かせた小さなお茶の木も目につく。一直線の長い急登をこなし、平坦になった少し先が542m標高点辺りだ。
542m標高点への登り
標高点を過ぎると雑木も目立ちだし、落ち葉を踏んでのアップダウンが繰り返される。やがて一気に突き上げる長い急斜面の登りとなる。イノシシにでも荒らされたのか、これまでになく路が荒れ踏み跡が不鮮明だ。最後尾から「どこを登っても大丈夫だから」とリーダーの声。
落ち葉を踏んでのアップダウンを繰り返えす
リーダーの言う通り、ほどなくして踏み跡のしっかりした登山路になる。急登を登りきるとやさしく色づいた雑木林に心が和む。左前方に古御岳が見え、ほどなくたどり着いたピークが670m標高点だろう。
やさしく色づく雑木林の尾根路
落ち葉の絨毯踏みしめて(670m標高点付近)
紅葉に包まれた快適な尾根歩き、足元は一面落ち葉の絨毯、“ミニ蟻の戸渡”と称する痩せ尾根の岩稜帯など晩秋の山歩きの楽しさを満喫する。またまたの急登、これを登りきると上方から人の声が聞こえる。伊豆ヶ岳山頂からだろう。この辺りの紅葉はいっそう見事さを増す。
山頂へ直登する路は恐ろしほど急峻だが、山腹を左に巻く路がついている。この杉林の大斜面をしばらくたどるとほどなく伊豆ヶ岳から子ノ権現への縦走路に出る。これまで誰とも出会わなかったが、縦走路に出ると次々とハイカーとすれ違うようになる。
山頂直下の広場から伊豆ヶ岳
伊豆ヶ岳山腹をトラバース
縦走路を右に折れ急登10分ほどで伊豆ヶ岳山頂に着く。山頂には数人のハイカーが休んでいる。記念写真を撮って直ぐ下の広場で昼食とする。ここにも20人ほどが休憩している。
下山は、最も楽な正丸峠経由の予定だったが、せっかく人のいないコースを登ってきたのだから、あまり人のいないコースを下ろうと衆議一決、“山と高原地図”では破線の路である沢コースを下ることにする。通行止めの男坂への路を左に分け、落ち葉の降り積もった杉檜と雑木の混合林の急坂を大きくジグを切りながら一気に下る。
山頂直下、落ち葉の急斜面を下る
傾斜が緩むと沢筋の路となる
山頂から20分余りで傾斜が緩み沢筋の路となる。単独行の男性が岩に腰掛け休んでいる。山頂以外で人に出会ったのははじめてだ。「伊豆ヶ岳山頂から子の権現へ行くつもりだったが路を間違えた、戻るつもりだ」と言う。
岩に苔が目立ちはじめるとほどなく沢に水が認められ、しだいに水流が増してくる。植林帯の路をしばらく下るとお墓の脇を抜け舗装道路に出る。
花桐集落を行く
みごとな紅葉の花桐集落をのんびりと歩き、国道299号に出ると20分ほどで吾野駅に戻りついた。
沢を渡る