【両神山】山岳信仰の山

シリーズ  日本百名山       前  
 関東百名山        前  
山 名  両神山
山行日  2008年6月16日(月)
参加者  3名
歩行時間  6時間40分(除昼食休憩)
コース 日向大谷⇔会所⇔清滝小屋⇔両神神社⇔両神山
関連情報         アクセスカウンター
1/20万
1/2.5万
▼長野:両神山
交通 ▼大宮駅〜上尾〜日向大谷 約100Km
関連HP ▼2006/7/30 両神山 編
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 日向大谷駐車場 8:25 8:45
 会所 9:17 9:21
 八海山 10:21
 弘法之井戸 10:44
 清滝小屋 10:59 11:09
 鈴ヶ坂 11:13
 横岩 11:39
 両神神社 11:50 11:55
 両神山山頂 12:20 13:05
 清滝小屋 14:22 14:30
 日向大谷駐車場 16:10 16:25

  登山ブームだった昭和30年代後半、山好きの友人に連れられて登ったのであろう、両神山山頂で撮ったモノクロ写真が残っている。もちろん、どのコースをどのように登ったのかはまったく記憶がない。日本百名山中、99座の山頂を踏んだが、ほとんどなんの記憶もない唯一の山が両神山だ。

  梅雨の晴れ間を狙っての急な計画にもかかわらず2人の山友達がつきあってくれた。大宮で1人、もう1人を6:10頃上尾で乗せ、登山口に向かう。日向大谷口バス停(終点)のある無料駐車場に8:25頃到着する。

日向大谷口バス停脇の無料駐車場

  無料駐車場の少し先に両神山荘の有料駐車場とトイレがある。バス停前の階段を登ると両神山荘前に出る。トイレ(\100)を借用し準備万端、両神山荘前より登山路に入る。直ぐに登山届け箱が設置され“両神山頂 5.6km”の道標が立っている。

両神山荘前のトイレと駐車場

  歩きはじめてほどなく鳥居をくぐる。傍らの小さなお堂の中に安置された勧蔵行者像に登山の無事を願う。この後もコースのところどころに石像や石碑が現れ、信仰の山であることが伺える。

勧蔵行者像

七滝沢に架かる木橋を渡る

  七滝沢コースの分岐である会所までは、一跨ぎの沢や小さなクサリ場はあるものの、樹林帯の中のゆるやかなアップダウンのよく踏み込まれた路で、歩きはじめのウォーミングアップにちょうどよい。

  会所を後にし、七滝沢を木橋で渡りしばらくすると薄川を右に左に渡りながら遡上する。いずれも数歩で渡れる沢であり、道標や目印の赤テープもあり不安はない。苔むした岩の緑や新緑は目に優しく、岩の間を流れ落ちるせせらぎは耳に心地よい。

薄川を遡上する

  沢を離れると傾斜はきつくなり、樹林の中の展望のない登りが続く。路端のそこかしこに咲くクワガタソウやマンネングサあるいはコアジサイの花がわずかな慰めだ。白藤ノ滝への路を左に分け弘法之井戸を過ぎるとほどなく清滝小屋が見えてくる。

沢を離れ、展望のない樹林帯を行く

  ログハウス風造りの清滝小屋周辺には、あちこちにベンチやテーブルが置かれているので休憩にはもってこいだ。これからの急登に備えたっぷりと休憩をとる。

清滝小屋

鈴が坂

  やや盛りの過ぎたオドリコソウやラショウモンカズラが咲く小屋の裏手からひと登りすると七滝沢コースとの合流点、鈴ヶ坂に着く。周辺にはユキザサが目につく。しだいに勾配はきつくなり、九十九折れに登っていくと産体尾根出る。

  尾根路はクサリ場が連続するかなりハードな登りとなるが、クサリ場自体は、木の根や岩角など手がかりや足場がしっかりしているのでクサリなしでも登ることが出来、怖いことはない。

クサリ場が連続する産体尾根

  横岩と名づけられた大きな岩の脇を抜け、樹林帯を登りきればお犬様(山犬=狼)信仰の両神神社本社に着く。隣接して御嶽神社の本社が並んでいる。

両神神社本社

  名残のヤシオツツジが咲く路、何回かゆるやかなアップダウンを繰り返すとテーブルが据えられた小さな台地に出る。山頂かと思ったが、実際はさらに100mほど先だ。大きな岩に付けられたクサリ場をクリアすると山頂に着く。

頂上直下の岩場

  二等三角点が設置された山頂は狭く、5,6人が座ればあふれてしまう。360度の展望だが、富士山などは霞んでいて見ることが出来ない。山頂で昼食を取り花の写真を撮りながら往路をゆっくり戻る。

両神山山頂

山頂より恐竜の背のような赤岩尾根を望む