【東海自然歩道 No.31】日坂越コース

シリーズ  東海自然歩道        
山行日  2008年4月20日(日)
同行者  11名
歩行時間  6時間3分(休憩含む)
コース 日坂(春日神社)→日坂越峠→鍋倉山→谷山廃村→六合(モリモリ村)
関連情報                          アクセスカウンター
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ガイドブック  東海自然歩道 30選 東京、神奈川、山梨、静岡
  塚本義次編  七賢出版 2000/05
東海自然歩道 日帰りハイキング〈1〉高尾山‐奥三河
  武村岳男著 山と渓谷社 1994
温泉 かすがモリモリ村リフレッシュ館  ¥400
推薦HP 鍋倉山
六合〜東津汲
▼1999/05/03−東海自然歩道{日坂越ー大津谷公園}
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 日坂(春日神社) 6:58 7:03
 登山口(登山届箱) 7:54
 日坂越 8:55
 長者平展望台 9:23 9:27
 鍋倉山 9:47 9:53
 避難小屋 10:05 10:16
 谷山廃村 11:48 11:51
 昼食(河原) 12:17 12:37
 六合(モリモリ村) 13:06

  昨夜泊まった、東津汲の旅館 池田屋を7時前に出る。昨日、2時間ほどかけて歩いた県道もタクシーだと10分程度、本日のスタート地点、日坂の春日神社に7時5分頃到着する。

今日の起点、日坂の春日神社前

  神社を後にし数分、江戸時代後期の豪農屋敷である高橋家を見学する。岐阜県の重要文化財に指定されている茅葺屋根の大型民家である。現在も生活の場として居住しており、見学は長屋門を入ったところまでである。

茅葺屋根の豪農屋敷 高橋家

“熊 注意”表示を横目にいよいよ日坂越

県道を左折、谷間の道へ

 高橋家を後に、県道40号に戻り段々畑の間をゆるやかに上って行く。20分ほど歩き、県道と別れ左折し谷間の道に入る。

  舗装されているが極端に狭くなった道を10分ほど行き“熊 注意”の警告板がぶら下がる東海自然歩道の道標に従いY字を右に入る。“六合 14Km 375分”と表示されている。いよいよ3大難所のひとつ日坂越がはじまる。

登山届箱が設置された登山口

  沢沿いにしばらく行くとベンチの置かれた休憩所があり実質的な登山口となっている。ベンチの傍らに登山届箱のある大きな警告板が立ち、鍋倉山まで3.5kmと書かれている。

  ショウジョウバカマ、カタバミ、ムラサキケマン、イカリソウなど咲く路をゆるやかに登って行く。芽吹きはじめたばかりの木々の新芽、足元は落ち葉が敷き詰められ快適な山路が続く。

落ち葉の積もる登山路

  長者平への路を右に分け、上り下りを繰り返ししばらくすると芽吹き前の木々の間から雪を被った山が見える。地図で確認すると能郷白山らしい。足元にはシュンランが咲いている。

木々の間に雪を被った能郷白山

  日坂越峠と思われる道束分岐も難なく通り過ぎ、とても難所を歩いている感じがしな。しかし、峠の少し先の日溜まりでひと休みしてしばらくすると九十九折れの石段登りの急登となる。途中、貝月山の麓に広がる長者平が見下ろせる展望台でひと休み。

長者平展望台より貝月山を望む

  展望台を後にして登り続けるとあっさりと鍋倉山山頂に着いてしまった。みな「どこが難所だったの?」といった顔をしている。東海自然歩道の他の三大難所である裏丹沢や岩古谷山の難所と比べるととても難所といえるコースとは思えない。

  平坦な稜線上の登山路にある何の変哲もない山頂であり、三角点と2つに割れた鍋倉山の説明板でもなければうっかりすると通り過ぎてしまいそうだ。展望もなく、集合写真を撮り早々に山頂を後にする。

鍋倉山山頂

  木々の間から白く輝く白山を左に見ながら、幅広の登山路を行く。ごくゆるやかな上り下りを2度ほど繰り返すと、先とまったく同じ鍋倉山の説明板が立つ南峰の山頂に出るがここも展望はない。

南峰山頂より来し方を振り返る

山頂を後に・・・

 南峰からしばらく行くとベンチとテーブルがある広々とした気持ちよい休憩所に出る。太陽光発電設備を備えたりっぱな避難小屋も建っている。日坂越は東海自然歩道三大難所のひとつだがあとは谷山集落に下るだけ、何となく気分も楽になりここで十分休憩を取る。

避難小屋

  これまでと同じような尾根路を行く。樹間から真っ白な白山や乗鞍岳、御嶽山などの山々が望める。芽吹き前の明るい登山路、ゆるやかな傾斜の坂を気持ちよく下って行く。

ゆるやかで快適な下山路が続く

萌黄色の山肌に満開の桜

 避難小屋から小1時間ほど下ると沢沿いの路となり、ザゼンソウやエンレイソウ、ミヤマカタバミなどの花々が咲いている。さらにしばらく下ると萌黄色の山肌に満開の桜が春真っ盛りの彩を見せている。

  護岸工事された沢沿いの路を行くとほどなく昭和42年に廃村となった谷山集落に出た。比較的新しい住居もある小奇麗な集落であり、人の気配は感じないもののとても廃村とは思えない。

護岸工事された路を行く

廃村にりっぱな舗装道路が

  廃村に通じるには不似合いな新しい舗装道路が数キロ続き、舗装が切れると高橋谷川沿いの砂利道となる。途中、河原で昼食をとり、引き続き六合に向かって高橋谷川沿に南下を続ける。

  県道32号線にぶつかったところが今日のゴール、東海自然歩道の道標を入れて集合写真を撮り2日間の旅を締めくくる。昨日、車を停めたモリモリ村の駐車場は目と鼻の先、リフレッシュ館の温泉で汗を流し帰路につく。大垣ICから東名高速に乗り焼津駅17:16 着。予想外に早く帰りつくことが出来た。

今日ゴール

renew:2013/08/31