【市道山・臼杵山】戸倉三山の二山に登る

山 名  市道山、臼杵山
山行日  2008年1月26日(土)
参加者  7名
歩行時間  5時間47分(除く昼食・大休止)
コース 笹平→市道山→臼杵山→荷田子峠→荷田子バス停
関連情報                          アクセスカウンター
1/20万
1/2.5万
▼東京:五日市
交通

集合:南浦和
▼大宮駅⇒南浦和駅6:52⇒8:10五日市駅=タクシー⇒8:41笹平
▼JR:大宮駅⇒武蔵五日市駅 ¥890

▼タクシー:五日市駅⇒笹平 ¥3,950
▼バス:荷田子⇒武蔵五日市駅 ¥310
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 笹平 8:41 8:50
 市道山 10:33 10:45
 昼食 12:00 12:40
 臼杵山南峰 13:09 13:17
 臼杵山北峰 13:24 13:36
 ヒゲスリ山鞍部 14:22 14:49
 荷田子峠 15:20 15:27
 荷田子バス停 15:44 16:00

  大宮に転居して一ヶ月余り、10日ほど前に入会したハイキングクラブの山行に参加した。6:52 南浦和駅発の電車に6人が乗り、途中、1名を加え今日のメンバー7名がそろう。武蔵五日市駅着 8:15、登山口バス停の笹平までタクシーを使う。全国的なタクシー値上げ直後だったためか、違う会社のタクシー2台、\3950と\3650。一方は新料金、他方は未だ値上げせずのためで300円も違う。

 この冬一番の寒さ、朝の空気は冷え切っているが風がないのでそれほど寒くは感じない。子坂志林道を1kmほど行くと左に市道山への登山路が分岐している。子坂志川に向かって下る登山路は真っ白な雪に覆われ足跡ひとつない。

子坂志林道を登山口に向かう

  子坂志川に架かる橋を渡るとすぐに植林帯の急登、下枝が切り落とされるなど比較的よく手入れされているが細い木も目立つ。この急坂は、嫁取坂と呼ばれ “山と高原地図” にもヨメトリ坂と記されている。日本の輸出の稼ぎ頭が生糸・絹織物であった明治初期、関東北部・甲信越地方の生糸は絹織物の町 八王子を経由して輸出港の横浜へ送られた。檜原村から八王子への最短路であるこの急坂を、労働力としての娘さんたちも登り下りしたのだろう。

植林帯の急登が続く嫁取坂

  緩急の傾斜を繰り返し高度が上がるに従い登山路はすっかり雪に覆われて白くなる。動物のものと思われる以外足跡は見当たらない。ちょっとしたピークを巻くと右手に三頭山、しばらく行くと今度は左後方に臼杵山が望まれる。

一面雪に覆われ真っ白

市道山山頂

  相変わらず路面は凍っているが植林帯のゆったりした傾斜になるとほどなく臼杵山の分岐に出る。分岐から市道山山頂はすぐだ。真新しく立派な山頂標柱と道標が立っている。

  集合写真を撮って山頂を後にして臼杵山に向かう。笹平の分岐を左に分けると雪が凍った北斜面の急下りとなる。みなアイゼンも付けずにスイスイと下りて行く。木の根や岩が剥き出ているのでアイゼンを付ける方が危険なのだろう。私は凍った路の下りが大の苦手、アイゼンを付けたかったが植林帯でもあり万一滑ってもそれほど危険はなさそうだ。へっぴり腰になりながら、みなに習ってそのまま下る。

凍った北斜面を下る

  何度かアップダウンを繰り返す。昼食休憩としたいのだが、樹林帯の雪の斜面が続き適当な場所がない。ようやくコースからちょっと外れた陽だまりを見つけ昼食とする。大きなザックを背負ってきたNさんがコンロを組み立て、ちくわやソーセージ、太ねぎなどを焼いてご馳走してくれる。冷たい空気の中、温かい食べ物は何よりだ。

植林帯のアップダウンを繰り返す

相変わらず雪に覆われた北斜面

  昼食を終えコースに戻ると右前方に大岳山が一望できる。相変わらず一面雪に覆われた北斜面を下り、急坂を登り返すと臼杵山山頂に着く。

臼杵山(南峰)山頂

  三角点のある臼杵山南峰山頂は、木立に囲まれ展望はいまひとつである。山頂を後にすると直ぐに荷田子への下山路が右に分岐する。直進する路は元郷への下山路だ。分岐の直ぐ先に臼杵神社が祀られている。

臼杵山(北峰)山頂

  神社の少し先に行くと三頭山方面の展望が開け、その左にはシルエットの富士山が頭を出している。分岐まで戻り、荷田子峠に向かう。分岐からは再び雪面の急坂下り、登り直しおてまた長い下り、雪がなければなんでもないのだろうが神経が疲れる。

ヒゲスリ山鞍部

  右手に刈寄山が見える辺りから傾斜が緩み、路面の雪も少なくなり緊張感から開放される。ヒゲスリ山の分岐、峠のような十字路で休憩。ここでもNさんがコンロで湯を沸かしコーンスープを作ってくれる。手がかじかむ寒さの中で飲むスープはことのほか美味しい。単独行の男性がヒゲスリ山方面から下りて来た。今日、出会った2人目のハイカーだ。

  休憩を終え荷田子峠に向かう。雪に覆われた路がしだいに地路になると明るい荷田子峠に出る。峠の少し先の高台に上ると展望が開ける。

  峠を後にひと下りし、防護柵を抜けると荷田子バス停は直ぐだった。20分ほどして武蔵五日市駅行きのバスに乗る。

荷田子峠からの展望

更新日:2013/08/23