【東海自然歩道 No.27】各務原、長良川コース
関連情報 | |
1/2.5万地形図 | ▼美濃関 [南西] 岐阜北部 [南東] 岐阜北部 [南西] 岐阜北部 [北西] |
ガイドブック | ▼ふれあいウォーク東海自然歩道 宇佐美イワオ著 風媒社 1999 |
▼東海自然歩道日帰りハイキング(2)奥三河−鈴鹿峠 武村岳男著 山と渓谷社 1996 |
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地名(かな) | ▼寒洞池:かんぼらいけ 老洞峠:おいぼらとうげ 下芥見:しもあくたみ |
行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
各務原公園 | 8:18 | 8:23 | |
自然遺産の森公園 | 8:32 | 8:47 | |
寒洞池 | 9:05 | − | |
天狗谷遺跡 | 9:24 | 9:30 | |
三ツ池 | 10:04 | − | |
老洞峠 | 10:38 | − | |
下芥見 | 11:12 | − | |
河畔公園(昼食) | 12:00 | 12:24 | |
千鳥橋 | 12:30 | − | |
長良川展望台 | 13:10 | 13:20 | |
松尾池分岐 | 13:40 | − | |
白山展望地 | 14:06 | 14:18 | |
権現山 | 14:29 | 14:33 | |
駐車場 | 15:07 | 15:12 | |
三田洞神仏温泉 | 15:16 | 15:55 |
前夜宿泊した長良川温泉 十八楼を 7:45に出て、昨日のゴール各務原公園駐車場に 8:20頃到着した。集合写真を撮って直ぐに出発。
各務原公園
バスで来た道を数百メートル戻り、右に折れる。ゆたかな自然林、紅葉の盛りを少し過ぎた頃であろうか、真っ赤な落ち葉が道一面を被い尽くしている。まるで道幅いっぱいの赤い絨毯を敷いたようだ。
各務原公園駐車場を出発して10分余り、各務野自然遺産の森に出た。平成16年10月にオープンしたばかりの広々した公園だ。東海自然歩道はこの公園開発で分断されたようだが、管理棟の人に自然歩道につながる公園出口を教えてもらいそちらに向かう。
公園内のひすい池を右に見て東海自然歩道につながる公園出入口に向かう。木製ゲートで閉じられた公園入口横に東海自然歩道の道標と共に須衛古窯跡群の朽ちた案内板が立っている。須衛町は、古墳時代後期から鎌倉時代にかけての焼き物の生産地で二十数年前に発掘調査が行われたそうだが、自然遺産の森開発で見捨てられたのだろうか。
自然遺産の森公園出口
御坊山裾を行く
東西に連なる北山と御坊山の稜線北側、落ち葉の降り積もった遊歩道風の路を15分ほど行くと左に寒洞池、右は各務原ゴルフ場に挟まれた路となり天狗谷遺跡に出る。
天狗谷遺跡は須衛古窯跡群の一つで、保存状態が良好な窯跡が平成3年に市指定史跡となったそうだ。建物が2つの窯跡をすっぽり囲い中には入れず、金網ガラス越しに眺めるだけだ。
遺跡を後にするとすぐに車道に出る。しばらく行って左に曲がると“福祉の里”なるモダンな建物前を通り芝生公園シデコブシの丘の東屋でひと休み。この先ほとんど舗装道路ということで、登山靴から運動靴に履き替えるメンバーもいる。
東屋から少し行くと“古代窯跡”の案内板が立っている。朽ちかけていて解説文の最初の方はまったく読み取れないが、出土する土器片から奈良時代に最も隆盛であったとのこと。少し先に壁に楽譜が描かれた真新しい清掃センターが建っている。次々、箱物事業に追われ、案内板の更新などメンテナンスまで手が回らないようだ。
“古代窯跡”案内板
名前の割りに期待はずれの池が3つ並ぶ三ツ池を左に見てほどなく五叉路に出る。上須惠の交叉点で界隈の交通の要衝とのこと。
上須衛の団地横を通り老洞峠に向かう。名残の紅葉に彩られた舗装道路を行くと通行止めのロープが張られている。徐々に高度を上げ、九十九折れを上ると老洞峠に着いた。
三ツ池を左に見て
“福祉の里”前を行く
老洞峠付近
各務原市と岐阜市境の老洞峠を越え林道を下って行くと、ここにも豪壮な清掃センターの建物、千鳥橋まで5.2kmの道標が立っている。
清掃センター
下芥見の街中に入ると道が入り組んでいる上、案内板の地図も古くてよく分からない。道標を探しながら進んでいたがいつしか道を失う。とりあえずルートを無視し次の目標である千鳥橋を目指す。国道156号を横断し、冷たい風が吹きすさぶ田圃路をまっすぐ長良川に向かう。
田圃路を長良川に向かう
今朝、宿からスタート地点に向かう際に通った長良川リバーサイドウェイをくぐると川沿いの公園に出た。前方に目標の千鳥橋も見える。風は冷たいが、ここで昼食休憩とする。
長良川畔の公園で昼食
昼食後、河畔を千鳥橋に向かう。橋から見る岐阜城は、広々した長良川畔からそそり立つ金華山山頂に建ち、眼下の街を睥睨するかのような威容を感じる。その右遥かには、雪をかぶった伊吹山も見える。
千鳥橋から見る岐阜城と伊吹山
橋を渡り右岸沿いに少し行ってから右折し長良川から離れる。みごとに黄葉したイチョウの大木ばかりが目立つ白山神社前を通り、りんごや柿、ぶどう畑など果樹園を抜けしばらくすると山路となる。
果樹園を抜けて行く
手入れの行届いた植林帯が雑木林に変わるとほどなく左眼下に長良川の展望が開けてくる。尾根路を少し辿るとベンチとテーブルが置かれた長良川展望台に着く。
千鳥橋を振り返る
長良川展望台から金華山と岐阜城
展望台から松尾池に向かい急坂を下る。車道に突き当たり、左に行けば100mほどで松尾池だが、池には寄らず右に曲がって白山展望台に向かう。
展望台は日当たりもよく絶好の休憩所だ。長良川を挟んで前方に岐阜城の金華山、後方には先ほど渡った千鳥橋の向こうに芥見市街、さらには老洞峠に到る山並の大展望が見渡せる。
車道はやがて山路となり高度を上げる。標高差200mほど登るり車道に出たところが白山展望地。案内板の文字は標題以外は読み取れず、展望図に描かれた白山、乗鞍岳、御嶽山などの姿も見ることはできなかった。
白山展望地案内板
展望地のところで車道を横断し再び山路となる。標高差で100mほど登り権現山(375m)山頂に着いたが、樹木に囲まれ展望はない。丸太土留の階段路をどんどん下り車道に出る。松尾池、白山展望地から延びてきている林道だ。
権現山山頂に向かう
名残の紅葉と落ち葉の降り積もる晩秋の林道をのんびりと下る。10分ほどで車止めのゲートがあり、その横がバスの待つゴールの駐車場であった。
落ち葉の積もる林道、ゴールは近い
直ぐ先の三田洞神仏温泉で汗を流し、午後4時帰路につく。はじめてバスをチャーターしての東海自然歩道継歩の旅、バスの中は楽しい酒宴の場となり焼津駅に19:45到着、次回を約し解散した。
三田洞神仏温泉
renew:2013/08/30