【東海自然歩道 No.25】春日井、奥入鹿コース
関連情報 | |
1/2.5万地形図 | ▼高蔵寺 [南東] 高蔵寺 [北東] 小泉 [南東] 小泉 [南西] |
ガイドブック | ▼ふれあいウォーク東海自然歩道 宇佐美イワオ著 風媒社 1999 |
▼東海自然歩道日帰りハイキング(2)奥三河−鈴鹿峠 武村岳男著 山と渓谷社 1996 |
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交通 | ▼有料道路:往路 焼津IC→春日井IC 4000円/台 復路 長久手IC→焼津IC 3800円/台 ▼タクシー:入鹿大橋→常光寺 6500円/台 |
地名(かな) | ▼城嶺橋:しろがねばし 内津峠:うつつとうげ 外之原峠:とのはらとうげ |
行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
定光寺駐車場 | 8:30 | 8:38 | |
城嶺橋 | 8:57 | − | |
玉野園地 | 9:15 | 9:20 | |
外之原峠 | 10:08 | − | |
檜峠 | 10:59 | 11:06 | |
道樹山 | 11:39 | 12:05 | |
大谷山 | 12:18 | − |
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弥勒山 | 12:33 | 12:44 | |
内津峠 | 13:18 | − | |
北山橋 | 13:44 | − | |
小牧・犬山市境 | 14:45 | − | |
丸山橋 | 15:23 | − | |
黒平谷橋 | 15:29 | − | |
車止めゲート | 15:55 | − | |
奥入鹿橋 | 16:11 | − | |
入鹿大橋 | 16:20 | 16:05 |
昨年3月、東海自然歩道起点の高尾山をスタートして25回目の継歩の旅となる。前回同様、愛知と岐阜の県境に連なる愛岐丘陵を歩く本コースは、愛知高原国定公園として自然が保護されている上、交通の便にも恵まれ、中京圏のハイカーに大変人気があるそうだ。
焼津駅集合 6:15、参加者13名が3台の車に分乗、東名高速 春日井ICから、前回ゴール地点の常光寺に8:30到着した。駐車場から少し行った常光寺の参道入り口で集合写真を撮り、正伝池を左回りに少し行くと前回、高根山から下ってきた地点“定光寺公園入口”に着く。
定光寺参道入口
常光寺川の左岸を常光寺駅方向に向かう。右岸は車の通りが激しい車道だが、対岸の渓谷に設けられた遊歩道は、ゆったりと登下降するよく整備された路だ。渓流沿いの景勝地を10分ほど行くと庄内川に架かる城嶺橋に出る。橋を渡って右に少し行くと中央本線の常光寺駅だが、東海自然歩道は左折し、川沿いの狭い車道を行く。
定光寺川左岸の遊歩道
橋から数分行くとクライミングの準備をしているグループがいる。近くの岸壁で岩登りの訓練をするそうだ。“春日井コース”と書かれた道標に従い右の山路に入る。中央本線のガードをくぐり、小さな流れの脇に設けられた鳥居を抜け、右の急坂をひと登りする。左の路が岩登りのトレーニング場だそうだ。鳥居から10分ほどでみごとな紅葉に彩られた玉野園地に出る。
みごとな紅葉の玉野園地
園地を後にすると、いかにも自然歩道らしい雑木林の中の路となる。緩い起伏の登降を繰り返しながら徐々に高度を上げる快適な路だ。舗装道路に出た辺りが外之原峠、これを左に曲がり少し行くと右に鉄製の階段がありこれを上り再び山路となる。“桧峠2.2km 1:10”の道標が立っている。
自然歩道らしい快適な路
階段で急な山腹に取り付き一汗かくと、緩やかな山稜となる。路端にシダ類が目立つ雑木林、381mの三角点ピークを越えるなど相変わらず登下降を繰り返えす。湿地帯を丸太組の橋で渡ると桧峠の林道に出た。
檜峠に向かう
うんざりするほど続く階段路
峠でひと休みして林道を5分ほど行く。再び鉄梯子で山腹に取り付く。人気のコースらしくよく整備されてはいるが、歩幅が合わず歩きにくい丸太土留めの階段や急階段の登りがうんざりするほど続く。傾斜が緩むとほどなく三角点が設置された道樹山の頂に着く。一角に御岳神社が祀られている。
道樹山山頂
山頂は樹木に囲まれ展望はないがここで昼食とする。しばらくすると逆コースの内津峠から登ってきたというグループで山頂は大賑わいとなる。静岡のひまわりツアーのメンバーだそうで、わがパーティーにも何人か知り合いがいたようだ。
昼食後、集合写真を撮って出発。繁茂した自然林の山稜を下り、登り返すとベンチの置かれた広場に出た。“弥勒山方面”を示す道標に大谷山425mと表記されている。展望もあり昼食場所としては道樹山山頂よりこちらのほうが良いようだ。
大谷山山頂
大谷山でちょっと休み、さらに山稜を北に少したどると二等三角点の弥勒山山頂に着く。山頂からは、濃尾平野が一望でき、春日井市街越しに名古屋方面の展望が開ける。展望台の案内図には、伊勢湾や伊吹山なども記されているが霞んでいて良く分からない。
弥勒山山頂
山頂を後に潅木に囲まれた尾根路を下り、石仏が置かれた峠のようなところで一息入れる。雑木林を抜け、右前方に甘原の集落を見るとほどなく階段を下り県道に出る。階段脇に“東海自然歩道 春日井コース 常光寺方面入り口”の大きな道標が立っている。
石仏の置かれた峠風の窪地
螺旋階段を下る
内津峠を抜けると再び山路となる。峠から1kmほどで中央自動車道に架かる北山橋を渡ると再び愛知県と岐阜県の境をたどる。気持ちよい雑木林の路をひと登りすると車道に出る。
計画では本日は内津峠までの予定だったが、まだ午後1時半、みなと相談して入鹿池まで足を延ばすことにする。
奥入鹿橋11.5kmの道標に従い車道を行く。春日井市内津最終処分場の螺旋階段で車道をショートカットするとすぐに国道19号トンネルの上の内津峠に着く。案内板によると内津峠は東海道と中山道を結ぶ下街道(善光寺街道)の難所だったそうだが、今はその面影はまったくない。
中央自動車道に架かる北山橋
鉄塔下を通り広い造成地を行く。福田道路(株)の工場脇を抜けると愛岐丘陵の狭い未舗装の林道となる。車一台がようやく通れるでこぼこ道にも関わらず乗用車とすれ違う。やがて春日井市から小牧市に入るが直ぐに犬山市となる。“内津峠4.7km、丸山橋2.2km”の道標が立っている。
正面に見える工場脇を行く
展望はないが、ほのかに色づいた快適な雑木林の道が続く。行く手に“火事注意”と書かれた大きな赤い垂れ幕がぶら下がり、下には車止めの柵が設けられている。自然歩道は徐々に五条川に向かって下って行く。
ほのかに色づいた雑木林の路
八曾キャンプ場を行く
丸山橋で五条川を渡る。飛騨木曽川国定公園と書かれた道標に“奥入鹿橋 3.9km”とある。五条川に沿って少し行くと八曾キャンプ場、真っ赤に色づいたモミジが目立っている。
黒平谷橋を渡ると舗装車道となり、犬山八曾自然休養林の中、五条川に沿って入鹿池に向かう。閉鎖されているゲート脇を通り抜け、夕日に明るく照らされる黄色く色づいた雑木林の中の道を行く。
2号橋、1号橋と五条川を渡り返し、さらに奥入鹿橋で右岸に渡るのが正規のルートのようだが、そのまま左岸を歩きゴールの入鹿大橋に行き着いた。晩秋の陽が入鹿池対岸の尾張富士の山陰に沈むところであった。
夕日に照らされる黄葉の道
夕暮れ迫る入鹿池と尾張富士
本日のゴール入鹿大橋
ゴールの集合写真を撮り、タクシーで常光寺まで戻ったのだが、3台のうち一台の運転手さんは道が分からず迷子になる体たらく、途中、散々待たされ常光寺まで1時間もかかってしまった。定光寺駐車場に戻ってからもトラブルは続く。T車がH車と勘違いして他人の車に付いて出発、他の2台もT車に続き後を追う。瀬戸市街に入り間違いに気づき、以後G車先導で長久手から東名に入り、焼津駅に21:33 戻りついた。
renew:2013/08/30