【東海自然歩道 No.23】昭和の森、猿投山コース

シリーズ  東海自然歩道      
山 名  猿投山(629m)
山行日  2007年10月21日(日)
同行者  グループ・せせらぎ 11名
歩行時間  6時間56分(休憩含む)
コース 広瀬(広梅橋)→昭和の森→猿投神社→猿投山→赤猿峠→雲興寺
関連情報             アクセスカウンター
1/2.5万地形図 ▼豊田北部 [北東]  猿投山 [南東]  猿投山 [南西]
  猿投山 [北西]
ガイドブック  ふれあいウォーク東海自然歩道
   宇佐美イワオ著 風媒社 1999
東海自然歩道日帰りハイキング(2)奥三河−鈴鹿峠
  武村岳男著 山と渓谷社 1996
交通 ▼高速道路:焼津IC⇒豊田勘八IC ¥3800/台
  タクシー:雲興寺⇒広瀬 ¥4940/台
推薦HP 東海自然歩道{三河広瀬ー雲興寺}
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 広瀬(広梅橋) 8:00 8:06
 いっぷく峠 8:46 8:48
 昭和の森 交流館 9:46 9:56
 棒の手会館 10:48
 猿投神社 10:53 11:05
 トロミル水車 11:19
 御門杉 11:28
 休憩舎(昼食) 11:52 12:14
 東の宮鳥居 12:26
 東の宮 12:45 12:48
 猿投山山頂 13:05 13:11
 恵那山展望台 13:23 13:26
 鉄塔(赤猿峠) 13:52
 鉄塔下 14:40
 雲興寺 15:02

  メンバー11名が2台の車に分乗し焼津駅北口6:15 出発。焼津ICより東名高速、東海環状道を行き、豊田環八ICで下りて今回スタート地点の矢作川に架かる広梅橋に8:00頃着いた。前回タクシーを待つ間休んだ喫茶店(プラム)に車を置かせて頂く。

広梅橋袂の喫茶店(プラム)

  道路を挟み喫茶店向いの東広瀬城址をバックに集合写真を撮り出発。広梅橋を渡ると直ぐに立派なトイレがあり、その前に旧廣梅橋の親柱が残されている。

旧廣瀬橋の親柱とトイレ

  トイレのところで左に曲がると直ぐに矢作川の支流 飯野川に架かる広瀬橋を渡る。この辺りの地名は広瀬、矢作川に架かる大きな橋がなぜ広梅橋なのか気になったので調べてみた。地名の広瀬の“広”と、西広瀬の篤志家 梅村源次郎氏の“梅”とから名づけられたそうだ。

飯野川に架かる広瀬橋

  広瀬橋を渡り今度は右に曲がり飯野川に沿って進む。左に西広瀬城址の記念碑、右手には田圃がひろがる。

  しばらくすると山路となり広梅橋から30分余りで“いっぷく峠 西広瀬小 児童会”の標示板のたつ広場に出る。

西広瀬城址を右に見ながら進む

いっぷく峠

  さらに15分ほど行くと今度は“キャラメルの丘”の標示板、児童たちが名づけたのだろうか、なかなかユニークな命名だ。丘からは下り勾配、この秋一番の冷え込みという空気が心地よい。

  いかにも自然歩道風の路をしばらく下り、小さな川を渡るとすぐに田茂平集落への舗装道路を横断する。角に“田茂平0.2km 昭和の森2.9km”の道標が立っている。林の中を10分ほど行くと左に東屋が建っている。昭和の森の東側らしい。

小川を渡るとほどなく田茂平

舗装路の左に昭和の森、右は平成子どもの丘

  東海自然歩道は昭和の森外周を左回りに行く。“西中山2.9km”の道標を経ると5分ほどで真っ直ぐに南下する舗装道路に出る。これを左に折れ、しばらく行くと右側はよく手入れされた丘となり、“平成子どもの丘”の大きな案内図板が立っている。道路を挟んだ反対側には昭和の森交流館が建っている。

キャラメルの丘

  交流館付近でひと休みして猿投神社に向かう。よく手入れされた森の散策路を行くと左に池、次いで右にアスレチック広場を見送る。森を抜け採石場脇を過ぎると国道419号線にでた。

左に池を見ながら昭和の森を歩く

国道419号線を行く。左前方は猿投山か

  国道をしばらく行くと“クマ注意”の看板が立っている。車もけっこう走っているのに……。県道との交差点を左折し棒の手会館前を過ぎるとほどなく猿投神社に着いた。

  猿投神社の創祀年代は不詳であるが、垂仁天皇(11代)、景行天皇(12代)が祀られた由緒ある神社のようだ。

猿投神社

  神社でひと休みして猿投川沿いに舗装道路をゆるやかに上る。15分ほどすると真っ赤に塗られ復元された“トロミル水車”がある。トロミルとはサバ土から陶磁器の原料をつくる為のもので、このような水車を利用したものは昭和40年代、電力におされほとんど姿を消したそうだ。

トロミル水車

  水車を後に10分ほど舗装車道を行くとようやく山路が左に分岐する。分岐には“御門杉”がそびえているが、これまで東海自然歩道で見た“春埜杉”や“鼻崎の大杉”などに比べ、わざわざ名づけることもないと思えるほどの樹齢のようだ。

猿投山登山路

  山路になると丸太階段の急勾配になる。ひと登りすると登山路脇に休憩舎が建っている。ここで昼食休憩をとることにする。昼食を終え、再び急勾配の路を登る。

 休憩舎を後にして10分余り登ると西の宮への路を左に分ける。ほどなくして少し下り先に別れた舗装道路を横断する。東の宮の鳥居をくぐり原生林風の深山の雰囲気漂う山腹の路をジグザグに登る。鳥居から20分ほどで東の宮に着いた。猿投山はこの先だが、標高はここの方が3mほど高い。

登山路脇の休憩舎で昼食

東の宮鳥居(車道に面す)

猿投山山頂の一等三角点を囲んで

  東の宮境内の左脇から階段路を少し下り、雑木林のゆるやかな起伏の尾根路を20分ほど行くと猿投山山頂に着く。一等三角点の山だが、雑木に囲まれわずかに瀬戸方面の展望が開けているだけだ。三角点がなければベンチが置かれた単なる休憩所としか思えないだろう。風が強くけっこう寒い、集合写真を撮って早々に山頂を後にする。

  相変わらず緩やかな起伏の尾根路を西に向かう。しばらく行くと恵那山の展望所に出る。大きな恵那山の左奥に頭をちょっぴり白くした空木岳、木曾駒ケ岳と連なる中央アルプスだろう。 

右奥が恵奈山、左に頭を白くしたアルプス

  展望所を後にするとようやく本格的な下りになる。30分ほど下り高圧線の鉄塔の下に出ると高層ビル群が展望できる。名古屋の中心街だろう。さらに15分ほど下ると林道に出た。右折し上り勾配の林道を15分ほどいくとトイレがあり、左に山路が分岐する。山路をさらに登り続け尾根を乗っ越す。

鉄塔下、名古屋市街の高層ビル群が見える

  尾根を越え、シダが繁茂する雑木林の路をしばらく下ると鉄塔の真下をくぐる。ここも瀬戸方面の眺めがよい。さらに下り続けて赤津川左岸の路に出る。川に沿ってしばらく行き、小橋を渡り川と並行する県道を横断すると今日のゴール雲興寺に着く、至徳元年(1384)開山の古刹だそうだ。

今日のゴール雲興寺

  タクシー3台に分乗し、スタート地点の広梅橋袂の喫茶店まで戻る。喫茶店で銘々に軽食をとった後、喫茶店裏手に建つ三河広瀬駅舎を見に行く。平成16年4月に廃駅となり今年、駅舎とホームが国の登録有形文化財に指定されたそうだ。

廃駅 三河広瀬駅舎

renew:2013/08/30